映画評「怪盗グルーのミニオン大脱走」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2017年アメリカ映画 監督カイル・バルダ、ピエール・コフィン
ネタバレあり

スピンオフ「ミニオンズ」を含めてシリーズ全てを観てきたが、今回が一番面白くない。

第一作で可愛い三姉妹を養女に迎えて悪人稼業をリタイアしたグルー(声:スティーヴ・カレル)が前回意気投合した女性エージェントのルーシー(声:クリステン・ウィグ)と新婚生活を楽しみつつ“反悪党同盟”のエージェントとして活躍中。そこへ悪い子供役で人気を博した元子役でその後凋落して今や本当の悪党になったバルタザール(声:トレイ・パーカー)が現れ巨大ダイヤモンドを強奪するという事件を起こす。グルーは首尾よくダイヤを奪還するが、本人を取り逃がした為にルーシーと共に“反悪党同盟”から追い出される。
 折も折どこかラテンっぽい香りのする国に住んでいる双子の兄弟ドルー(声:カレル二役)から手紙を貰ったため逢いに行くが、彼は実は家系の伝統である悪党を目指し、兄に指南を乞いたいと言う。今や悪党をリタイアしたグルーは断るが、バルタザールに再び奪われたダイヤを盗むと偽って(実は社会の為に再奪還する)その基地に忍び込む作戦に協力させる。
 一向にドルーは役に立たないものの、ダイヤ奪取に成功。ところが変装のうまいバルタザールがルーシーになりすまして子供達ともどもまたまた盗み返し、それをハリウッド攻撃に使うと知ってグルーが追いかける。

構成的に一番タイトだったのは第一作で僕はこれを一番買っているのだが、今回はその反対。理由は明白で、グルーの部分、子供達の部分、グルーから離反したミニオンたちの部分とを並行で見せるところが余りに多すぎて散漫なのである。勿論最後はそれらが一つとしてまとまるのだが、昔「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで述べたように、本来一緒に活躍すべきキャラクターは余り分散させない方が良い。
 その散漫さは正確には意味を成していない邦題(“怪盗グルー”が冠であることは理解している)がよく示している。“名は体を表す”とはよく言ったものだ。

末っ子のアグネスが相変わらず可愛らしい。

“二兎を追う者は一兎も得ず”というやつですかな。

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