映画評「暁の用心棒」

☆☆(4点/10点満点中)
1966年イタリア=アメリカ合作映画 監督ルイジ・ヴァンツィ
ネタバレあり

名前だけは辛うじて知っているトニー・アンソニーの実物を観るのは初めてと思う。彼はアメリカの俳優で、本作は珍しくもアメリカと合作したマカロニ・ウェスタン。先週観た「さすらいの一匹狼」と人物の配置等似ているところが多いものの、僕の趣味では、面白さが同作に全く及ばない。

例によってメキシコ国境地帯(アメリカ側なのかメキシコ側なのかよく解らん)が舞台。アメリカから移送されてくる大金をフランク・ウォルフ率いる山賊が奪う。協力した風来坊のアンソニーは約束を反故にされたので大金を奪って逃げるが、結局捕えられてリンチに遭い、1ドルだけ投げつけられる。そこで反撃を開始する彼は逃げ込んだ廃墟で一味と対峙、次々と倒して最後は例によって親分ウォルフと一騎打ち。

という当時としても全く新味のないお話で、何故これが創意工夫のある「さすらいの一匹狼」より僅かとは言えIMDbでの平均評価が高いのか理解に苦しむ。主人公が一味を“かくれんぼ作戦”で次々と一味を平らげ、廃坑のトロッコを使って親分に接近していく終盤だけは面白い。

親分の情婦ジア・サンドリが鞭を持って主人公を痛めつけるところまでは趣向。しかし、あっさり死んでしまうので余りプラス材料にならず、若い人妻ヨランダ・モディオが絡んでくるのも何だかよく解らない。

最後に主人公は大金から賞金を引いてアメリカの将校に渡す。これも主人公と米軍との元々の関係が不明なので格好がつかない。この辺は、しつこいようだが、似た構図の「さすらいの一匹狼」のほうに断然分がある。

どちらもファースト・ネームみたいなトニー・アンソニー(アンソニーの愛称がトニー)。昔、真弓という野球選手がいた。彼が娘に真由美とつけたら面白いだろうと思ったことがある。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック