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zoom RSS 映画評「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」

<<   作成日時 : 2018/11/03 09:06   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2017年フランス=ベルギー=アメリカ合作映画 監督ジャック・ドワイヨン
ネタバレあり

題名で解るように、芸術映画である。芸術的な映画の意味にあらず、芸術に関する映画の意味である。より正確に言えば芸術家の映画である。などと言葉遊びするしかないほど映画的に冴えない。日本人にもよく知られた彫刻家ロダンに興味がある人が面白く観られるくらいだろう。

1880年。ロダン(ヴァンサン・ランドン)は一流の彫刻家と認められ、国から製作依頼があってダンテの「地獄篇」をモチーフにした「地獄の門」の制作にとりかかるが、悩みを深めるうちに女性の弟子カミーユ・クローデル(イジア・イジュラン)と気持ちを通い合わせるようになる。しかし、彼には正妻に準ずる第一愛人ローズ(ゼブリーヌ・カネル)がいて、二人の間でふらふら、女性故に才能を持ちながら一向に芽の出ないこともあってカミーユは精神的に追い込まれていく(結局精神病院で死ぬ)。

その後も彼の女性関係はなかなか奔放で、若くもないローズとの戯れなど微苦笑せざるを得ないくらいである。ローズに“インドシナ女”と罵られる日本女性・花子が出て来た後、何故かバルザック像が置かれる現在の箱根彫刻の森美術館に場面は飛んで“ロダンは後世に影響を残した偉大な彫刻家である”とコメントして終わる。

ロダン没後100年を記念して作られた映画なので、こういうコメントで半ば強引に収斂させたことは解るが、ロダンの女性関係を巡る遍歴と心血を注ぐバルザック像との格闘といった芸術家としての側面を並べただけのような感じで、一つの映画としては甚だまとまりを欠き、結果的に、ロダンの人となりも芸術性もきちんと浮かび上がって来ない。「カミーユ・クローデル」(1988年)のような力作を期待すると当てが外れる。

個人的には、ヴィクトル・ユーゴー、リルケ、セザンヌ、ミルボーなど著名人が絡む史実的な部分に僅かに興味が持てた。

ドワイヨン監督凡打の巻。弘法も筆の誤り。猿も木から落ちる。河童の川流れ・・・

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ロダン カミーユと永遠のアトリエ
1880年、フランス。 彫刻家ロダンは、ダンテの「神曲」を題材にした「地獄の門」の制作に取り組んでいたが、制作は思うように進まない。 そんな彼の心の支えとなったのは、若く美しく優秀な弟子の女性カミーユ・クローデルだった。 しかし、ロダンの内縁の妻ローズの存在が、カミーユを悩ませる…。 近代彫刻の父オーギュスト・ロダンの半生。 ...続きを見る
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