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zoom RSS 映画評「不都合な真実2:放置された地球」

<<   作成日時 : 2018/11/21 09:17   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2017年アメリカ映画 監督ボニー・コーエン、ジョン・シェンク
ネタバレあり

前作の映画評でも申したように、小学生の時から僕は環境悪化について非常に心配し、自分で出来る限りのことはしてきた。ところが、僕がタクシー代りを務めている隣人は、夏でも雨戸を締め切ってエアコンをがんがん使い、冬は薄着でエアコンを含めた暖房器具をフル回転させる。二酸化炭素のみが温暖化の原因ではないかもしれないが、可能性が高いと言っている学者が多い以上、余りの無関心は戴けない。

さて映画のほう。前作同様、民主党の元大統領候補アル・ゴアの環境活動家としての活動を軸に、温暖化により世界各国で頻発するようになった自然災害の現状とその温暖化の原因と推定される二酸化炭素をいかに減らしていくべきか啓蒙・啓発するプロパガンダ・ドキュメンタリーである。

僕は、様々な数値から二酸化炭素が温暖化の主要因と思っている。二酸化炭素を排出しないという意味において原子力発電は良いエネルギーであるが、何かあった時の問題が自然再生エネルギーの設備が引き起こす不都合と比較にならないほど大きいのは解り切っているので、積極的には推進すべきでないと考える。その意味で僕は再生エネルギー推進派であるが、原発をいますぐ止めよというほど過激でもない。とりあえず原発は少しずつ減らしていくのが現実的であろう。

この作品の中で一番示唆的で興味深いのは、公的な送電線のないアフリカの僻地で太陽光が大いに利用されているという現実である。自分の家の電気は自分で賄うのである。AI技術についても言われるように、インフラの整っていないアフリカ僻地や日本で言えば地方のほうが一段抜かしのような形で新しい技術を早く取り込む可能性が高く、基盤の整った先進国が既得権者側の保身という理由などあり後れを取ることが多い。日本は大手電力会社が送電線を支配しているので、普及すべきものが普及しないという現実があり、じれったい。

本作の主眼も再生エネルギー特に太陽光パネルの普及が世界を救うという立場で、それが2015年のパリ協定の経緯で意外な効果を発揮する場面がある。つまり、中国が再生エネルギー推進派に転身して大量二酸化炭素産出国としては唯一協定否定派になったインドを、ゴアが太陽光パネル最先端技術をインドに無償供給(業者と連絡して承知させた)することを約束して翻意させるのである。たまたまその最中にインドで大洪水が起きたことがパリ協定やゴアに幸いしたのも事実であるが。
 しかるに、ここでどんでん返しが起こり、当選前からパリ協定脱退をほのめかしていたトランプが大統領に決まってゴアは落ち込む。インドを翻意させたアメリカが脱退する(2017年6月表明)というのだからコメディーも顔負けのドタバタと言うべし。

ストレートな啓発映画であるから、映画としては無味乾燥で芸術的に認めたいところは全くないが、こういう映画を観て考えることが大事であるということは100%確か。Imdbの投票数が多くないことを考えると、もう少しアメリカ人は観た方が良い。

IMFは、原発を自然再生エネルギーに替えると、日本のGDPは毎年数兆円増えると言っている。彼らは経済の安定・成長にしか興味を持たないから、かなり信用できる情報。

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