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zoom RSS 映画評「彼女がその名を知らない鳥たち」

<<   作成日時 : 2018/11/10 09:10   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2017年日本映画 監督・白石和彌
ネタバレあり

本年9月後半に「ユリゴコロ」でその名を知ったばかりの鳥もとい女性小説家・沼田まほかるの映画化作品である。それほど若くない作家だが、もしかしたら来年あたりまた映画化される作品が出て来るかもしれない。

同居している土建作業員・阿部サダヲに働かせるだけ働かせ仕事も家事もしないクレーマー蒼井優が、8年前に別れたきりの恋人・竹野内豊との日々を重ね、壊れた腕時計の件でクレームをつけたデパートの時計店店員・松坂桃李と懇ろになるが、やがて阿部が彼女を付け回していることに気づく。
 色々心配してくれる姉・赤澤ムックに逆らってでも不潔で下品で殆どの取り得のない阿部とは切れたいが、松坂には妻子もいて、なかなかそういうわけにもいかずグズグズするうち、段々松坂か自分を弄んでいることに気付いていく。
 同時に、竹野内の携帯にかけた電話の件で警察が訪れ、彼が5年前から失踪していることを知り、阿部の言動の端々から彼が竹野内を殺したのではないかと疑うようになる。

ミステリーと言っても所謂犯人探し・トリック崩しの本格ミステリーではないから最後まで語って良いのかもしれないが、一応この辺でとめておきましょう。

一言にまとめれば、阿部が初めて見た負傷直後の優ちゃんに一目惚れして無償の愛を貫く、言ってみれば純愛ドラマで、終盤それまでに散りばめられていた伏線が回収されて全ての謎が我々に、というより、ヒロインに明かされるという仕組み。但し、フラッシュバック的に謎解きを見せる部分は余り上手いとは感じられない。

阿部の無償の愛は感動的である一方で、そんな彼がヒロインを男に頼って仕事もしないクレーマー女にしたと言えるところもあって複雑。

沼田女史の着想の妙と作品の性格は、内容的には全く関連づけられないが、アガサ・クリスティーとパトリシア・ハイスミスを併せたような印象すらある。

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