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zoom RSS 映画評「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」

<<   作成日時 : 2018/10/07 09:47   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2016年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督シャロン・マグワイア
ネタバレあり

2004年に作られた第二作を観たのが2009年。12年ぶりに作られた第3作を前回から9年ぶりに観る。
 同時代的な新鮮度としては第一作が勿論圧倒的に高いわけだが、本シリーズ(と言っても3本だけ)を観る楽しみは、ふんだんに散りばめられているサブカルチャーに触れられること。今回も旧二作を踏襲した作りになっている。
 特に洋楽ファンには、BGMに使われる楽曲がお楽しみで、前回に続いてマーヴィン・ゲイの「レッツ・ゲット・イット・オン」がかかる。例によって状況を反映した楽曲選びで、「愛と青春の旅立ち」の主題歌もかかり、ヒロインが男ひでりをかこつ冒頭の場面ではエリック・カルメン「オール・バイ・マイセルフ」(使われているのはJamie O'Nealという女性シンガーのバージョン)といった具合。

43歳になったブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)はTV局の敏腕プロデューサーに出世したものの、未だ独身。そんな折りキャスターの同僚と出かけた野外ロック・フェスで知り合ったばかりの男、実はIT関連の実業家ジャック(パトリック・デンプシー)と一夜の関係を持つ。数日後、昔の恋人たる弁護士マーク(コリン・ファース)と出会い、離婚したと告げられて気持ちが舞い上がってやはり関係を持つ。
 二か月後に妊娠が判明、女医(エマ・トンプスン)にはどちらの可能性もあると告げられる。ブリジットは双方の男性に妊娠したことは告げるが、父親である可能性のある人物が二人であることは告げられない。

シチュエーション・コメディー(元来は映画用語だから、一部サイトでの説明はちと気に入らない。本来ビリー・ワイルダーの喜劇などが相当する)の例に洩れず、嘘(隠し事)が重要な要件を構成、これが本作の肝と言って良い。
 通常一人が嘘を付かれるか誤解するところを、同じ立場にいる二人が“騙される”ことにしたアイデアは殊勲とは言えないまでも工夫として認めたいところ。生まれる前のDNA検査を母体・子供への影響という理由で避け、映画的に結果を伸ばし伸ばしにしてこの肝たるシチュエーションを暫し維持して笑わせる。

この“隠し事”という嘘がバレた時に作品は必然的にやや悲喜劇的な色彩を帯びるが、その後は子供の共有意識から協力関係が出来上がり、赤ん坊が誕生し父親と判明した方とブリジットが結婚した後も父親でなかったほうにその家族意識が維持される、という展開ぶりがコメディーらしくハッピー千万でよろし。新鮮味は薄いが【観ても良い】作品と思う。

昨日の「幼な子われらに生まれ」では実父と継父への間に揺れる少女二人を描いたのに対し、こちらは大人の女性がどちらが子供の父親かと不安になる。偶然にも二人の父親が絡む作品が続いたのが面白い。

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ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期
ブリジットは43歳で今も独身。 かつて彼女が愛したダニエルは飛行機事故で亡くなり、マークは別の女性と結婚してしまっていた。 しかし、いまやテレビ局の敏腕プロデューサーとなったブリジットに、再びドラマチックな出会い(モテ期!)が訪れる。 IT企業の社長ジャックと急接近する一方で、離婚協議中のマークとも再会を果たしたブリジットは、またしても2人の男の間で揺れることに…。 ラブ・コメディ。 ...続きを見る
象のロケット
2018/10/07 14:12

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