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zoom RSS 映画評「氷菓」

<<   作成日時 : 2018/10/31 09:21   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2017年日本映画 監督・安里麻里
ネタバレあり

米澤穂信という作家のライト・ノベルを実写映画化した学園ミステリー。本作の前にアニメ化もされたらしいが、原作もアニメも当然触れていないので、それらによるバイアスなく観られる僕のような観客は【Yahoo!映画】のような酷評をせずに済むと思う。普段ライト・ノベル或いはYA小説に触れていない人に却って新鮮に観られる要素が多い。

文化祭に伝統のある神山高校に入学した折木奉太郎(山崎賢人)が、世界周遊中の姉(貫地谷しほり)の手紙による命令で、彼女が在籍していた廃部寸前の古典部に入部する。「やらなくてもいいことはやらない」をモットーにするニヒリストであるが、推理力は抜群で、同じく訳ありで入部した千反田える(広瀬アリス)に、10年間行方不明の、古典部の先輩でもある伯父に10年前に聞かされた話により泣かされた理由を突き止めてもらいたいと頼まれる。
 雲を掴むような依頼ながら、部として文化祭に文集を出すことにし、文集【氷菓】のバックナンバーを探し始めたことから、この謎に近づいていくことになる。

ミステリーと言っても殺人など刑事事件は全く絡まない。最初の謎は内側から鍵の掛けられない部室にえるが事実上閉じ込められていた理由。続いては、「神谷高校五十年の歩み」という本が何故か毎週短時間だけ図書室から借り出される理由。くだらないと言うなかれ。こういう些末な日常の謎を解くのは案外面白いし、折木君の推理力を小手試ししないではより大きな問題に進めないから構成上理に適っている。
 
より大きな問題というのは、えるの伯父・関谷淳(高校時代:本郷奏多)が33年前に退学させられた事実とその理由。それがどうも文化祭に絡んでいるのである。細かいことは、一応ミステリーであるから申しますまい。
 ただ、33年前の文化祭中止と関谷の退学に対する生徒の態度の一貫性の無さは、【Yahoo!映画】において指摘されているように、僕も相当疑問である。

関谷が退学処分に付されたことは彼にとって悲劇であるとは言え、先般見た学園ミステリー「暗黒女子」のような大げさなものでなくニコニコしながら観られるのは案外貴重ではないだろうか。
 という次第で、【Yahoo!映画】の平均評価1.95(中央値3.0の僅か65%)はいかにもバイアスがかかりすぎ、IMDbでの平均評価6.4(中央値5.5の116%)が圧倒的に妥当であるような気がする。

この作品の山崎賢人君、神木隆之介君と殆ど区別できない。

僕らくらいの年齢だと榊原郁恵を思い出して苦笑させられる作品。その点若い人には問題ないだろう。「氷菓」の評価は?なんて駄洒落に通じますな。

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氷菓
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」をモットーとする“省エネ主義”の折木奉太郎は、姉の命で廃部寸前の古典部に入部した。 好奇心旺盛なお嬢様部員・千反田えるから33年前に起きたある事件の謎を解明してほしいと依頼され、奉太郎たち4人の古典部員は事件の真相に迫ってゆく…。 ミステリー。 ...続きを見る
象のロケット
2018/11/01 03:17

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