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zoom RSS 映画評「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」

<<   作成日時 : 2018/09/08 08:52   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2016年イギリス映画 監督ロジャー・スポティスウッド
ネタバレあり

実話もの。

両親の離婚など色々あり、麻薬中毒になって父親から益々疎略の扱いを受けてストリート・ミュージシャンとして食おうにもなかなか上手く行かない青年ジェームズ・ボーエン(ルーク・トレッダウェイ)が、一匹の野良猫と出会う。青年は猫が離れようとしない為ボブと名付け、怪我をすればなけなしの金で治療をさせたりもするが、その過程で知り合うのが死んだ兄の想い出を引きずっている妙齢美人ベティ(ルタ・ゲドミンタス)。麻薬中毒者の面倒を見るヴァル(ジョアンヌ・フロガット)も色々と心配してくれる。
 しかし、彼の再生に一番役に立つのはこの猫ちゃんで、猫を連れて演奏すると通行客も振り向き、新聞などで取り沙汰されるようになる。猫のことを思ううちに力が湧き、地獄の思いをして麻薬の代わりとなる薬をも抜け出すと、父親とも和解、出版社から持ち込まれたノンフィクションの出版で成功を収める。

この映画の原作が即ちこのジェームズ君が書いたその本であるわけで、この本が映画になるくらいのベストセラーになった。めでたしめでたし。

猫のボブ君(劇中のボブは大半がご本尊の出演だそうでござる)に尽きる、否、麻薬中毒のホームレスという二重苦を克服するのが見どころ、という意見がほのぼのと対立している世評だが、ジェームズとボブ君の同病相憐れむような関係性に尽きると言えば一番正解なのではあるまいか。最初は、オーヴァードープか何かで死んだらしい兄への思いから抜け出せない菜食主義者ベティを前向きにさせるのもボブ君と言おうと思ったが、やはり彼らの関係があったからこそだろう。いずれにしても、ボブ君なしにこの若き男女は救われなかったかと思うと、ボブは神様の使いでござろうか。

劇中使われる曲がなかなか素敵なので、歌手として成功すればもっと嬉しいお話となったが、エンディング・ロールを見ると残念ながらこれらの曲は映画用に作られたと思われる。

一旦麻薬中毒になったら抜け出すのは大変らしい。その人の弱さを指摘するなら、麻薬に手を出したそのことである。しかし、巷に溢れている欧米においてそれに触れずにいるのは大変だ。

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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
イギリス・ロンドン。 ストリート・ミュージシャンの青年ジェームズはドラッグから更生途中のホームレス。 更生担当者のヴァルが手配した住居に、どこからか茶トラの猫が迷い込んで来る。 近所の女性ベティがボブと名付けたその猫は、ジェームズの側を離れない。 いつしかジェームズとボブは街の人気者に…。 実話から生まれたハートウォーミング・ストーリー。 ...続きを見る
象のロケット
2018/09/08 10:13

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