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zoom RSS 映画評「STAR SANDー星砂物語ー」

<<   作成日時 : 2018/08/21 08:44   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2017年日本=オーストラリア合作映画 監督ロジャー・バルヴァーズ
ネタバレあり

日本で幾つかの映画に絡んできた米国人ロジャー・バルヴァーズが自らの小説を脚色して映画化した日豪合作映画。

ロサンゼルス生まれの日本人少女・洋海(織田梨沙)が戦争前夜に日系2世の母親を残し、父親と共に日本へ渡る。1945年4月父親が長崎の工場へ単身赴任した為、親戚を頼って八重島諸島の鳩間島(はとまじま)に赴くが、親戚はいず、そこを拠点に星砂など集めて時間を過ごすうちに、洞窟でアメリカの脱走兵ブランドン・マクレランドと彼を救助した日本人脱走兵・満島真之介と出会う。彼女は時に通訳として時に物品調達係として二人の世話をする。
 ところが、真之介君の負傷した兄・三浦貴大が現われたことから、国への義務から解放され自由の気分を味わっていた三人の平和が崩れていく。

というのが主軸となるお話で、その途中で2016年の現在が入り、大学4年生の吉岡里帆が卒論の為にヒロインの日記を手にしたことから、作品に探訪型ミステリーのアングルが付くことになる。即ち、
 彼女は日記が日本では戦後普及したはずのポールペンで書かれていることに気付き、まだ生きている(と知り得た)現在の洋海(緑魔子)と会って、洞窟で起こった事件の真実を聞き出す。

国家と個人の関係を見つめて非常に真面目な作品である一方、映画としては平凡である。映画として平凡なので、内容について書くしかない。

全体主義の考えでは、脱走や戦争忌避は国家への裏切りである。それが兄・三浦の立場であり、他の二人は属する国こそ違え、人を殺めないことこそ最善であるとする。作者は後者二人の生き方をこれもまた勇気であると英雄視する。少女は、実は米国脱走兵を殺した後弟をも痛めつけようとする兄を刺し(殺し)、二人との約束を守れなかったと嘆く。それでももう一つの約束を守って彼女は戦後生き永らえる。それはそれで感動的である。
 彼女は実は米兵と結ばれ、子供を設けている。最後に大柄なハーフの息子が登場する。この辺りは少々作り過ぎの感もあるが、僕はさほど意地悪な鑑賞者ではないので、感慨を覚えないでもない。

戦争をやって、大半の個人に良いことはない。つくづくそう思う。

緑魔子、久しぶりだなあ。

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