映画評「チェイサー」(2017年)

☆☆★(5点/10点満点中)
2017年アメリカ映画 監督ルイス・プリエト
ネタバレあり

離婚女性ハリー・ベリーが公園で親権問題でかかってきた電話に対応する為に目を離している間に一人息子(セイジ・コレア)を誘拐される。息子を車に押し込むところを発見した彼女は車を猛烈に追いかける。相手は中年夫婦で、交渉とお金の支払いの為に肥った細君クリス・マクギンを乗せたところ襲撃されてしまう。これを突き落とし、なおも追い続ける。途中で事故を起こした誘拐犯リュー・テンプルは別の車に乗り換え、自宅に近づいたところで牙をむいてくる。

途中までは「激突!」の追跡版のような内容で、色々な変化をもたせて一応楽しめる。息子を誘拐された母親の強い愛情に基づく行動を描く内容だから、かの作品の如き着想の妙というわけには行かないものの、フラッシュバックもない単純な直線型構成を生かして面白く見せている。お安い作りながら(だから)、過大な期待をしなければヒロインの奮闘ぶりが一通り楽しめる。

登場人物の行動に心理学的に疑問が湧くところがあるが、一昨日の「スクランブル」のように興味を失わせるほどではない。母親は子供を眼前で誘拐されて正気を失っているし、犯人側は偏執的であり、そもそも常識が当てはまらぬ類の人間かもしれない。

アメリカで頻繁に起きている児童誘拐の問題をアピールする内容ながら、それを直球メッセージとして扱わない態度が潔い。却って問題が脳裏に焼き付く。

アメリカでは(どの発音サイトで調べても)ハリー・ベリーと呼ばれているので、日本でもそろそろハリー・ベリーと呼んだほうが良いのでは?

山口の2歳児が無事に発見されたらしい。良かったね。

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