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zoom RSS 映画評「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」

<<   作成日時 : 2018/06/04 09:03   >>

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☆☆☆(6点/10点満点中)
2016年アメリカ=チリ=フランス=香港合作映画 監督パブロ・ラライン
ネタバレあり

ジョン・F・ケネディ大統領夫人ジャクリーン・ケネディの夫暗殺当日を含め四日間の心理を描く一種の伝記映画。

その四日間を導き出す話術上の工夫が、実際に大統領暗殺の1週間後に為されたセオドア・ホワイトによるジャクリーンへのインタビューである。このインタビューを核に、その場その場の彼女の心理が紡がれていく。

それを一々述べても意味がないが、邦題に関連があるところとして、歩いて葬列に参加するとの主張を安全上の理由で一度撤回し、また元に戻すという揺れ動く心の描出が秀逸と言うべし。大統領らしい印象深い葬儀を行い彼の名を後世に残したいという彼女の心理であり、実際、これが本作のハイライトである。

構成としては演劇的なタイトさがある。いやあ、こんなフラッシュバックの多い作品は演劇になりませんよ、という反論が当然あるだろうが、実は先ほど読み終えたアーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」は時間軸の移動が激しい。それを幕を下ろさずにライトの調整だけで実行するのである。本作も工夫次第で十分演劇化が可能だろう。

ただ、それはお話の妙味に限った部分で、本作の面白味は映像処理にもある。テレビ画面の再現も面白いが、カラー映像の部分も実際のフッテージ映像のように色調・画質を調整して作り上げているのが、映画ファンなら注目に値する。

配役陣では、ジャクリーンを演じるナタリー・ポートマンの独り舞台で、断然の熱演。本年わが【一年遅れのベスト10】女優賞の最有力候補と言って良い。

暗殺の年には幼稚園に行くかどうかという僕らの世代はジャクリーンと言えば、ビセット。

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