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zoom RSS 映画評「マン・ダウン 戦士の約束」

<<   作成日時 : 2018/02/21 10:43   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2015年アメリカ映画 監督ディート・モンティエル
重要なネタバレあり

髭を蓄えたホームレス風の男シャイア・ラブーフが少年チャーリー・ショットウェル君を救うのがプロローグ。続いて、上官ゲイリー・オールドマンに彼が遭遇もしくは起こしたある“事件”について色々訊かれる場面に繋がれ、そこから定石通りに回想形式で、彼が海兵隊員としてアメリカの基地で鍛えられ、やがてアフガニスタンへ出征する様子が紹介される。

本作がまあ独特と言いたくなるのはここからで、“事件”が紹介されたかと思えば、時系列の良く解らない荒廃した未来世界のようなプロローグの場面に飛び、また上官の部屋の場面に戻る、といった具合に頻繁に時間軸の違う場面を往来する。必然的に暫くは要領を得ない進行ぶりに首を傾げることになるのだが、未来世界のような場面がPTSDに陥った主人公が自分の息子を妻ケイト・マーラから“救出”する挿話であると解るや、俄にお話として焦点が合ってくる。

“事件”の内容が、民間人とは知らずに自分の妻子と同じくらいの母子を射殺してしまったことと判り、それが彼の現状認識を混乱させるといった流れが、帰還兵のPTSDの問題を扱う作品として、なかなか上手く構成されている。

しかし、最後の字幕が本編の主題を直截(ちょくせつ)に示しすぎているのが気に入らず、その印象を回避する為に時系列をいじくり回す構成にしたのだなと解ってしまうのは興ざめ。

最後の荒廃した未来世界のようなアメリカは、彼の混乱した目を通した客観的主観ショットであって、勿論実際のアメリカがあんなことになっているわけではない。幕切れについても両義的である。

アメリカでも人前で親子が"I love you."と言うことは恥ずかしいことらしい。それが幕切れで上手く活用され、作劇上の工夫として捨てがたいものになっていましたぞ。

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