映画評「メカニック:ワールドミッション」

☆☆★(5点/10点満点中)
2016年アメリカ=フランス合作映画 監督デニス・ガンセル
ネタバレあり

チャールズ・ブロンスン主演だが凡作だった「メカニック」のリメイク作(2011年)の続編。

リオで隠居生活を送っていた元殺し屋ジェイスン・ステイサムが、殺し屋仲間のサム・ヘイゼルダインの子分に仕事を持ちかけられるが、これを蹴ってタイへ逃走。そこで懇ろになったNPOの女性ジェシカ・アルバが人質になった為に、彼はヘイゼルダインの指示する三つの殺しに応じるしかなくなる。

対象が人身売買屋や死の商人たちだから、観客も罪悪感なしに観ることができるが、彼が二人を首尾良くやっつけた後にヘイゼルダインに歯向かう心理がよく解らない。彼ほどの超人的な腕前があれば、3人目をやっつけてからでも遅くはないだろうに。後の展開から判断すると、作者は観客に対しちょっとした息抜きを図った模様。

観客ほど息は抜けなかったであろうステイサム氏はこの後、3人目トミー・リー・ジョーンズを殺すふりをして味方に引き入れ、ヘイゼルダインに逆襲することにする。

主人公が殺し屋でなく、マシンガンなどを扱わなければ、殆ど「ミッション:インポッシブル」シリーズと区別ができないような内容で、ブラジル、タイ、カンボジア、オーストラリア、ブルガリアと世界各地を転々とするのも、007以降のスパイ・アクションと同種の趣向。しかし、相手が世界制覇を狙うようなテロリストではないので、スケール的には少々落ち、サスペンスとしてはもっと落ちる。

ミッションごとに一々難所を説明するのはまるでゲームの如しで、白けること多し。出会ったばかりの女の子のために仕事を引き受けるというのも「なんだかなあ」という感がある。

もうちっと環境描写に力を入れないと映画的ムードが出ませんぜ。

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  • 『メカニック ワールドミッション』

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