映画評「エクストラクション」

☆★(3点/10点満点中)
2015年アメリカ映画 監督スティーヴン・C・ミラー
ネタバレあり

1994年、CIAエージェントのブルース・ウィリスはテロリストに妻を殺され、息子を辛うじて生きながらえさせる。
 そして現在。息子ケラン・ラックは父親に倣ってCIAに入局するも、父親の妨害のために物凄い格闘技能を持ちながら工作員になれず、ずっとデスク要員である。
 ウィリスは秘密のハッキング装置“コンドル”を移送中にテロリストに捕らえられ、装置も奪われてしまう。これを悪用されれば国際紛争も起こりかねない。上司D・B・スウィーニーは息子故に気持ちが先行するラックに待機を命ずるが、結局ラックは勝手に救出に向かい、女性エージェントのジーナ・カラーノとコンビを組んで、敵がアジトとしているナイトクラブに潜入する。

ウィリスが息子と大立ち回りをする「ダイ・ハード/ラスト・デイ」を土台にしたような捜査ものだが、過去に無数に作られた捜査ものの焼き直しで、スティーヴン・シーガルの「沈黙」シリーズ(数年前から全て「沈黙の~」という邦題につき区別がつかなくなったので、観るのを止めた)の水準作よりもつまらない。
 サスペンスを予想させる前半はともかく、クラブに潜入してからはアクション・オンリーになって退屈させられるのだ。細かくカットを切ったアクションなど楽しめるわけもないし、近年二、三作観ているジーナ・カラーノの活躍も多くない。彼女のような格闘技のプロを使って真価が伝わらないあんなカット割りではお気の毒だ。

終盤は一種のどんでん返しを連発するが、誰が敵か味方かよく解らない状態ではサスペンスになるべくもない。最後はとっちらかってお話が成立していず、文字通りお話にならない。

スティーヴ・ミラー・バンドは好きだけど。

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