映画評「ネイチャー」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2014年イギリス映画 監督パトリック・モリス、ニール・ナイティンゲール
ネタバレ殆どなし

21世紀最初の10年はドキュメンタリー、それも自然ドキュメンタリーが目立った。その嚆矢となった作品の一つが「ディープ・ブルー」(2003年)である。僕はこの作品を自然ドキュメンタリーのレファレンス(言わば、“最高基準”の意味)としている。余分な要素がなく、焦点を映像と自然の驚異に絞ったスタンスが圧倒的であった。

かの作品を放ったBBCが製作した自然ドキュメンタリーの新作は、映画館では3Dで観ることができたらしい。TVの2Dで見ている(3D対応のTVだが、眼鏡を持っていない)僕が言うのも何であるが、自然ドキュメンタリーこそ3Dにふさわしいのではないかと思う。

しかし、自然ドキュメンタリーは映画以外にも観るソースが多いので、ここまで頻繁に接触していると新味という点では不満が残る。地球とは思えない火口湖や一日で夏と冬を迎える山地の様子が少し珍しいくらい。

ただ、地域をアフリカに限り“水(雨)”をモチーフに各シークエンスを連ねていくのは芸術的観点から大いに評価できるものがある。また、「ディープ・ブルー」の精神再びで、「地球に優しくあれ」といったフランス製ドキュメンタリーのような説教臭い要素がないのが良い。かの作品(英語版)はナレーションも最小限であったが、この作品の日本語版では、ナレーション(滝川クリステル)が大量にあり、これがもし英語版と違うのであれば、少々残念である。

50年来の動物好きだから、何だかんだ言っても、楽しめましたがね。「野生の王国」は好きな番組だった。

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この記事へのコメント

2015年08月28日 20:57
>「野生の王国」
私も大好きでした。動物はみんなきれい、人間よりずっと美しい、神に愛されてる、そのまま天国に行ける、そんな気がします。
オカピー
2015年08月28日 21:23
nesskoさん、こんにちは。

>動物
人間は、頭脳が発達した分、余分なことをやりすぎますよね。
生存に関係ないのに他人や他国の悪口を言っている。それで傷つく人もいるのに、自分の優越感を満足させ、自分自身を慰撫する為にそれをやっている。そんな人間を見ていると、厭世的な気分になります。
ねこのひげ
2015年08月30日 11:50
ねこのひげも『野生の王国』は楽しんだ口です。
栗林聡さんの『アリのままでいたい』も凄いですよ。
オカピー
2015年08月30日 21:52
ねこのひげさん、こんにちは。

>『野生の王国』
仲間が多くて嬉しいです。

>『アリのままでいたい』
今年の7月に公開されたばかりの新作ですね。
WOWOWに出ますかなあ。NHKでも良いけど(笑)

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  • 『ネイチャー(3D)』

    Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「ネイチャー」□監督 パトリック・モリス、ニール・ナイチンゲール□ナレーション(日本語版) 滝川クリステル■鑑賞日 5月7日(水)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの.. Weblog: 京の昼寝~♪ racked: 2015-08-28 11:59
  • ネイチャー3D(吹き替え版)★★★★

    Excerpt: 『アース』などを製作したBBC EARTHが、水をテーマに大自然を特殊なカメラで撮影したドキュメンタリー。573日の撮影期間を要し、謎めいた森、燃え盛る地下世界、異国の砂、灼熱の平原、魅惑の海中都市、.. Weblog: パピとママ映画のblog racked: 2015-08-28 19:53
  • 『ネイチャー』('14初鑑賞40・劇場)

    Excerpt: ☆☆☆-- (10段階評価で 6) 5月2日(金) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン4にて 13:40の回を鑑賞。 Weblog: みはいる・BのB racked: 2015-08-30 13:54