映画評「スプリング・ブレイカーズ」

☆★(3点/10点満点中)
2012年アメリカ映画 監督ハーモニー・コリン
ネタバレあり

所謂“ご挨拶に困る”映画である。基本的には作者が何を考えて作ったかよく解らない作品にこの措辞を僕は用いているが、そういう場合だけでもない。狙いが解っても手法がちぐはぐだったり、技術が伴わなかったり、色々なケースがある。本作の場合は最初のケースに近いが、何とも言えないところがあり、本当にご挨拶に困った。

スプリング・ブレイク(フロリダ辺りでの春休み?)も近いというのにお金もない美人大学生4人組(セレナ・ゴメス、ヴァネッサ・ハッジェンズ、アシュリー・ベンスン、レイチェル・コリーン)がダイナー強盗を働いて休暇に出かけるが、結局大麻吸引の罪で御用。何故か保釈金を払って救ってくれたのがチンピラに毛の生えた程度の犯罪者ジェームズ・フランコ。彼が黒人犯罪組織との出入りがある為、怖がって二人は逃げていく。
 出入りでフランコが倒されると、残った二人は敵のアジトに乗り込んで豪勢にやっつける。

無軌道な青春を描く場合、定石的にはそうした若者たちが迎えるのは悲劇的な最後である。しかし、本作はその定石をあえて外し、詩的な文言をちりばめて、一風変わった無軌道青春映画にしようとした様子は伺え、見かけに反しアート系作品なのだろうが、完全に上滑りしている。
 しかし、悪党の立場や関係が具体的に解らず、解ったところで面白くなるとも思えないながら、フランコも敵対相手も大学生の女子(おなご)相手に手もなくひねられるよう印象で、最終的には何のこっちゃである。

お尻がたっぷり見たい人にお薦め。しかし、いくら亜熱帯で休み中とは言え、最後から最後まで水着というのも何だか変だ。

日本なら沖縄辺りに繰り出す感じ? 前期の終了後だから感覚的には夏休みに近いのだろうが。

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2014年04月13日 07:03
時々、アメリカにはこんな映画に金を出すやつがいるんだと感心したしだい。
巨大なサメとワニが大暴れする映画というのもありましたな~B級どころかランク付けもしたくないひどい作品でありました。
大蛇とワニの映画などにはオスカー女優まで出ていたのにはあきれましたが・・・・
オカピー
2014年04月13日 15:20
ねこのひげさん、こんにちは。

1980年代から90年代初めにかけてレンタル店でかなり悪食をしていた時代には相当変なものも見まして、WOWOWではさすがにそこまで変なものは殆どありませんが。
本作は多分芸術気取りなんでしょうけど、何がしたかったのか解らないなあ。

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