映画評「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2」

☆☆(4点/10点満点中)
2012年アメリカ映画 監督ビル・コンドン
ネタバレあり

人気シリーズ最終第五作。ホラー映画と恋愛映画のハイブリッドという体裁を取っているが、実質的には恋愛映画のヴァリエーションという印象強し。ハイブリッドという意味ではこの最終話が最もホラー(ダーク・ファンタジー)色が強いかもしれない。

前作で遂に結ばれた人族クリスティン・スチュワートと吸血鬼族ロバート・パティンスンの儲けた子供マッケンジー・フォイが本家吸血鬼族の脅威となる可能性ありと、欧州からマイケル・シーンを頂点とする本場一族が現れ、パティンスン以下新興勢力吸血鬼族が手を組んだばかりのテイラー・ロートナー以下の人狼族と一致団結して対決の場に立つ。

アンダーワールド」シリーズもそうだが、どうして人類たる我々が人類以外の者同士の戦いを見守らなければならないのか?
 人間のお話に限界があるからそういうところに触手を伸ばし始めたというところだろうが、この程度の変化球なら人間同士の恋愛や戦いと少しも変わらない。落ちずにただのぼう球になったフォークボールみたいなもので、前に言ったように半世紀以上も前の「ウエスト・サイド物語」(1961年)を観たほうがずっと為になる。

それ以前に、人間の問題を人間の恐怖が生み出した影の存在である吸血鬼や狼男に仮託して見せて何が面白いのか僕には理解できない。おためごかしである。インチキである。
 クライマックスの派手さにより、一般新婚映画の焼き直しで退屈千万だった前作より★一つ増やしたものの、どうにも吸血鬼族の動き(映像上の動き)はぎこちないし、シリーズに最後まで付き合いたい義理堅い方以外には全くお勧めできない。

恐らく原作も映画版もヤング・アダルトをターゲットにしているのだろうが、児童向けのほうが素直に作られている分純度が高く却って大人の鑑賞に堪える。

プロテスタントがユダヤ教徒と手を組んでカトリックと対決する図式に見える。

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2013年12月28日 10:35
これだけ続くということは人気が高いんでしょうが、おっさんとしては『なんだかな~』でありますよ。
オカピー
2013年12月28日 21:52
ねこのひげさん、こんにちは。

おっさんにはつまらなかったなあ。
その人気も日本では衰えたようですよ。最初のころはあれほどいたTBする相手もいやしない。ブログ人気も落ちましたけどね。

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