映画評「シルク・ドゥ・ソレイユ 彼方からの物語」

☆☆★(5点/10点満点中)
2012年アメリカ映画 監督アンドリュー・アダムスン
ネタバレあり

新しいタイプのサーカス、シルク・ドゥ・ソレイユをフィーチャーしたファンタジー、一種のミュージカル、事実上のドキュメンタリーである。

サーカス見学に来た少女ミア(エリカ・リンツ)が空中ブランコ乗りの若者(イゴール・ザリポフ)に魅せられ、それに気を取られた若者が落下して砂の海に呑み込まれる。彼女は後を追う。以降、砂漠や海底や空中を舞台に次々と場面が変転して、最終的に二人は再会を果たす。

というお話は、シルク・ドゥ・ソレイユの演目の数々を紹介する為に考えられたものであるので、勿論、問題にするレベルにあらず。ただ、彼らのパフォーマンスを堪能すればよろしい。

わざわざ映像化する必要があるのかという疑問を眼にしたが、現物を観られない人が世界には数多くいる以上、必要も意味もある。ただ、この種の映画は、音楽ライブ映画と同じように、映画としてどう評価するのかなかなか難しいということだけは言える。いくら映画の形で観たライブやパフォーマンスが素晴らしくても、映画評の対象はライブではなく映画であるからだ。
 まして、この作品は一応ストーリーを持たせて流れがある分却って厄介という思いにかられる。TVで観たせいもあって、個人的には余り面白くなかった。しかし、それと映画として作られる必要があるか、作られた価値があるか判断するのは別の次元に属する。

ビートルズのファンとしては、ソレイユ用にアレンジされたリミックスの一部を使った中盤“LOVE”の演目が断然興味深い。殆ど曲に聴き入ってしまった感じながら、「オクトパス・ガーデン」をフィーチャーした海中演目から「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」をフィーチャーした空中演目への流れが楽しかった。

“LOVE”は買ったものの、二回しか聴いていない。新盤"The Beatles at the BBC Vol. 2"を輸入盤で買ったら発売日より前に発送された。届くのは発売日より後になるのだけど。

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2013年11月10日 13:05
”百聞は一見にしかず”ということがありますが、同じ物を観れなくなるかも・・・ということで記録としての価値はありますね。
オカピー
2013年11月10日 19:33
ねこのひげさん、こんにちは。

芸術的側面のみで作られた意味を測られても困ります。
かく言う僕も朝ドラのナレーションを批判したら、似たようなことを言われましたけどね^^;

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