映画評「ハングオーバー!史上最悪の二日酔い、国境を超える」

☆☆★(5点/10点満点中)
2011年アメリカ映画 監督トッド・フィリップス
ネタバレあり

正編は日本でお蔵入りになるところをアメリカでのヒットを受けて結局劇場公開され、この手のコメディーとしては集客率が良かったらしく、続編たる本作は堂々と劇場数を増やして公開に至った模様。

僕は昨年第一作をWOWOWで観させて貰ったが、母の葬儀直後で至極落ち込み余り笑う気にもなれない時だったのは同作にとって不幸だった。今回は父親の重篤な病気の件があるにしても精神状態はまずまず、前回の繰り返しにはならない。

しかるに映画の方が、結婚式を控えた男を含めた友人四人組がバチェラー・パーティーの翌日、自分たちが知らないホテルで訳の解らない状態になっていることに驚き、今回は花婿の代わりに花嫁の弟が行方不明になり、彼を探すうちにギャングの抗争に巻き込まれて大騒ぎ、という前作の全くの繰り返し。

違うのは、場所がラスヴェガスではなくて花嫁ジェイミー・チャンの出身国タイのバンコクであることくらいで、前述通り行方不明になるのが花婿ではなく花嫁の弟(メイスン・リー)ではあっても、彼の不在が結婚式のキャンセルを招きかねないという時限サスペンス的構成に変わりはない。

お笑いも僕の嫌いな下ネタ中心で、麻薬やギャングといった要素もほぼ同じ。花婿エド・ヘルムズのお相手が所謂シーメールshemaleという辺りにタイを舞台にした可笑しさが象徴的に使われているが、前作より行方不明者探しというミステリー色をやや薄めた分だけ面白さも減った。まして二番煎じは自ずとおいしくないわけで、余り誉めたくなるところはござりません。

前作に続く出演者は、友人役ブラッドリー・クーパー、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、中国系ギャング役ケン・チョンで、他にポール・ジアマッティも重要な役で共演。

そう言えば、かのマイク・タイソンが前作に続いて登場して歌まで披露するが、これだけ下手な黒人も珍しい。タイまで行ってマイクを持ったのに歌が下手なことがばれ、損(ソン)をしちゃったといったところですかな。

十年ほど前香港のカラオケ・スナックで相手をしてくれていたのがタイ出身のshemaleさんと途中で判明、その後逃げ腰になったのは言うまでもない(笑)。女の子にしか見えなかったけどなあ。

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2012年06月18日 06:22
アメリカのこの手のギャグはいまいちですが、第一作は、町山さんと町山フアンの強力プッシュで日本公開されましたが、、同じようなのを、もう一本作るのはアウト!ですな。

タイのオカマさんは、女性にしか見えないですな~
女性より女性に見えたら要注意であります。
オカピー
2012年06月18日 23:23
ねこのひげさん、こんばんは。

>町山さん
何と、町山氏の陰謀でしたか(笑)。
ルーティン、定石を生かした面白さはあるにしても、それはもっと何作も作らないと余り生きない。その辺りを作者は勘違いしておりまする。

>タイのオカマ
どんなに綺麗でも解った瞬間に座る位置を遠ざけました^^
そうそう、声も女の子でしたなあ、あれが・・・

そう言えば、香港のホテルでオートロックであることを忘れてパンツ一つで締め出され、そのまま受付に話をしに行ったなんてこともありましたなあ。

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