映画評「アゲイン 明日への誓い」

☆☆(4点/10点満点中)
1990年香港映画 監督ツイ・ハーク
ネタバレあり

「男たちの挽歌」シリーズ第3弾だが、時系列では一番古いので、今で言う「ビギニング」に相当する。

1974年、従兄レオン・カーファイとその父シー・キエンをベトナム戦争末期のサイゴンから香港に連れ戻しにやって来たチョウ・ユンファが政府軍軍曹の裏切りに遭ってピンチに陥ったところを、顔の広い女ボス、アニタ・ムイに救われる。
 シーが店の再開に漕ぎつけた頃アニタが香港に現われるが、彼女と深い関係にある大ボス時任三郎がどうも戻って来た二人が面白くないらしく因縁をつけた挙句に店を爆破し、シーが死んでしまう。複雑な関係を避けるべくサイゴンに戻って時任を亡き者にしようと計るアニタをチョウとレオンも追い、それに時任の財宝を狙う軍曹一味が絡んで、激闘が繰り広げられる。

シリーズが進むに連れアクション場面が派手になっているのは結構だが、「ビギニング」相当ながら関連する人物がチョウ・ユンファしか登場せず肩すかしを食らう。時任の役名が前作までティ・ロンが演じたホーなので最初のうちは当人なのかと思ったら彼は本当は日本人という設定で、アニタ・ムイも時々レスリー・チャンの役名だったキットと呼ばれるので、ややこしいこと甚だしい。

人物関係にも良く解らないところが多く上映時間の長さに比例してまだるっこさも増して今度ばかりはニコニコしていられない。今は亡きアニタ・ムイのアクションが様になっているのが収穫と言えるくらい。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

ねこのひげ
2012年01月12日 07:26
『エイリアン』に出てきた巨大宇宙船の謎にせまる映画『プロメテウス』が6月に公開されるそうです。
監督がリドリー・スコット。
映画『エイリアン』の前史といえる作品のようです。(^_^.)

『アゲイン』は、繰り返すとこうなるといういう映画でありますね。
オカピー
2012年01月12日 11:54
ねこのひげさん、こんにちは。

映画界もネタがないので、リメイクとシリーズに頼るしかなく、オールド・ファンにしてみるとヤレヤレということになりますが、「エイリアン」の生みの親リドリー・スコットご本人のビギニングならある程度期待できますね。

後日書きますが、「男たちの挽歌」韓国版リメイクはもっとひどかったです。
2012年01月21日 15:02
映画界、ハリウッドもそうですが、こういうのは当時本当に香港映画らしいと想いました・・・。

アニタ・ムイがただただカッコよかった。それと名前は本当にどうにかしてほしかったですね。
男と女が絡むと、まあそれだけではないですが、どうも甘くなりますよね~。

私の好みではあまりありません。
オカピー
2012年01月21日 20:02
イエローストーンさん

>アニタ・ムイ
それに尽きます。
今はヒロインものがヒーローものを凌ぐ勢いで作られていて、女性のアクションも有難味がなかったですが、この時代では実に格好良いヒロインですよね。

しかし、韓国版「男たちの挽歌」を観たら、本作が良い映画に思えてきました^^;

この記事へのトラックバック