映画評「奇人たちの晩餐会 USA」

☆☆★(5点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督ジェイ・ローチ
ネタバレあり

ここ20年くらいのフランス喜劇の中でも抜群に可笑しかった「奇人たちの晩餐会」(1998年)のアメリカ製リメイクだが、調べてみたら日本劇場未公開でした。この程度なら観ないほうが正解で、邦題を見て気づかなかったのは迂闊でしたなあ。がっくり。

ウォール街で働くビジネスマン、ポール・ラッドが社長ブルース・グリーンウッドが主催する奇人たちを笑う晩餐会に招待され、偶然知り合ったネズミのはく製で色々なものをこしらえている税務署勤務の男スティーヴ・カレルを連れていくことにするが、その前に彼の頓珍漢ぶりに大騒動。真相を知ったカレルと喧嘩別れをして計画もおじゃんかと思っていると彼はパーティーに参加しており、思った通りの奇人ぶりを披露してくれるが、人間的に価値があるのは実際どちらなのだろうか、というシニカルな笑いをもって終了する。

オリジナルが80分と短尺で、主演二人の呼吸が抜群に良くてあっという間に終わったのに対し、こちらは出世しきれない男の出世欲やら恋人との結婚話で話を膨らませて115分もの長さになっているので、フランス版に比べるとモタモタしている感が強い。

皮肉っぽいラストには共通するものがあるが、どんなにドタバタをやってもこちらのアメリカ版は理に落ちるところがあってすっきりしないものがある。但し、フランス版をご覧になっていない方ならそれなりに楽しめるかもしれない。

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2011年11月03日 06:10
この作品は、フランス版のほうがようございましたね。
最近の映画は、なぜか?2時間半などという長尺物が増え、戦闘シーンなどが変に長くなっているのが困り物です。
まだ続くのかとイラッとします。
ディレクターズカットとか完全版とかいうDVDも見てみると、劇場公開のほうがよかったりしますね。
オカピー
2011年11月03日 17:50
ねこのひげさん、こんにちは。

フランス版はエスプリが効いていて、呼吸も良くて可笑しかったですねえ。
最近のアメリカ喜劇は下品さはどんどん増しているのにどこか理に落してしまって、下品も嫌だけど理に落ちすぎる喜劇も好かんです。

>戦闘シーン
やはりVFXを見せたいのでしょうねえ。

>劇場公開のほうが・・・
僕もそう思いますね。製作会社には監督のような思い入れがないでしょうからばっさり切れるからでしょう。

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