映画評「怪盗グルーの月泥棒」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督ピエール・コフィン、クリス・ルノー
ネタバレあり

ルイスと未来泥棒」の主人公は発明マニアの孤児だっが、こちらは色々な発明品を駆使して“大物”を盗む泥棒と養護施設で暮らす孤児の三人姉妹とが絡むCGアニメである。

世界一の泥棒を目指すグルーはピラミッドを何者かに盗まれて面白くないので、正体不明の黄色い仲間“ミニオン”たちを動かして月を盗もうと考え、極東の某国から縮小光線銃をまず盗むが、それを金持ちの発明家ベクターに盗まれてしまう。
 それを取り返すべく眼を付けたのがベクターにクッキーを売りに行く三人姉妹で、まんまと養女に迎え入れて彼女たちにクッキーを売って貰っている間に光線銃を取り戻すことに成功、いよいよ月を手に入れる準備に入る。
 が、一緒に過ごすうちに情が湧いてしまったグルーは、彼女たちのバレエ披露に臨席したいものの協力者である科学者にけしかけられて彼女たちを施設に帰してしまう。で、首尾良く月を手に入れ、まだ間に合うと会場に行ってみると姉妹はベクターに誘拐されていた後で、結局月と交換せざるを得なくなる。

勿論この後ちょっとした騒動があるが、ざっとこんなお話。

趣向が全然違うが「クリスマス・キャロル」をちょっと思い出させもする悪人転向人情譚で、月を盗むという行為を比喩ではなく実際にやってしまう荒唐無稽さも子供向けらしいアニメとしてとやかく言う必要はなく、三人姉妹の可愛らしさにほだされ、グルーの少しずつ変わっていく人情にじーんとするのが一番。彼が変な泥棒になった背景を描く少年時代のエピソードも多過ぎず少な過ぎず描かれているから非常に自然な印象を受ける。なかなか上手い作劇と言うべし。

ぞろぞろ出てくる黄色いミニオンたちはバナナで出来ているらしいが、観ている間はついぞ解らない。実質的に正体不明と言っていい彼らの愛敬たっぷりの行動や動作に頬が緩む。

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