喪中映画評「リミッツ・オブ・コントロール」

☆☆★(5点/10点満点中)
2009年スペイン=アメリカ=日本映画 監督ジム・ジャームッシュ
ネタバレあり

現在喪中であります。喪失感以上に罪悪感に苦しめられております。為に理解もままならない状態で鑑賞したり、頭が整理できないまま書いたものは“喪中映画評”というタイトルとし、他の映画評とは区別することに致しました。そんな状態で映画評などと称するのも甚だ失礼とは存じますが、悪しからず。なるべく早く自分である程度納得できるものが書けるように努めます。

ストレンジャー・ザン・パラダイス」で日本に紹介されて以来ジム・ジャームッシュはお気に入りで、結果的に殆どの作品にここの採点方式で言えば☆☆☆★以上を付けて来た。

が、本作は解りません。現在の僕の精神状態で本作を論理的にも感覚的にも理解しろというのは到底無理な相談なのであります。

殺し屋と思しき黒人イザック・ド・バンコレが「自分こそ偉大と思う男を殺せ”という最初の指令を受け、2カップ別々のエスプレッソを頼んで、現われた人物(ジョン・ハート、工藤夕貴、等々)と交換したマッチ箱に入っている指令の書かれた紙を飲み込んでは、次の人物と会う。
 これを繰り返して遂には荒野に孤立した建物に侵入して目的の人物ビル・マーリーをギターのストリングで絞殺する。

というお話だが、メンバーを変えただけの同じような場面の繰り返しは一般的な意味で退屈。「宇宙には中心も端もない」といった哲学的文言の解釈や考察が楽しめる人には向いている。

ジャームッシュと撮影監督クリストファー・ドイルが協力して生み出した画面はなかなかの魅力で、特に壁と通路などを配置した縦の構図のショットが印象的。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

2011年05月10日 23:30
この映画、わたし的には7点~8点くらいでしたが、オカピーさんは5点くらいの評価をされるのでは?と予測していましたので、納得です。
たぶん「現在の精神状態だから」5点なのではなく、生理的に、肌に合わないテイストではないでしょうか?
ジャームッシュにしては、デヴィッド・リンチみたいな作品だなって、劇場で観た時に思ったので。

インディーズ版「ゴルゴ13」みたいな話ですしね。
これよりも、私は最近WOWOWで放映された「(500)日のサマー」(ご覧になりました??)をオカピーさんが何点つけられるのか楽しみです。
レビューお待ちしております。
オカピー
2011年05月11日 18:06
RAYさん、こんばんは。

確かに僕好みではなかったみたい。
しかし、画面(映像)はなかなか良かったと思います。
リンチほど苦手な後味は残らなかったので、状態が良ければ少しは楽しめたかも。

>「(500)日のサマー」
観ましたよ。
現在僕の頭はあまり働いていないので、比較的自信のあった採点もどうかなという感じを自分でも覚えているし、先日下書きを終えたかの作品の文章など問題外なんですよねえ。基本的に今は総論で済ませています。すみません。

この記事へのトラックバック

  • リミッツ・オブ・コントロール

    Excerpt: 公式サイト。ジム・ジャームッシュ監督、イザック・ド・バンコレ、アレックス・デスカス、ジャン=フランソワ・ステヴナン、ティルダ・スウィントン、工藤夕貴、ジョン・ハート、 ... Weblog: 佐藤秀の徒然幻視録 racked: 2011-05-10 11:49
  • リミッツ・オブ・コントロール(2009)

    Excerpt: THE LIMITS OF CONTROL TWO ESPRESSOSNO MOBILENO SE〇 while WORKING 11月24日、京都シネマにて鑑賞。どうも今一つ.. Weblog: 銅版画制作の日々 racked: 2011-05-10 17:18
  • 「リミッツ・オブ・コントロール」

    Excerpt: ”SW”と言えば「スター・ウォーズ」というのがデフォルトかと思っていたら、どうやら巷ではシルバーウィークとかいうものを指していたようで。 シルバーウィーク中、2日も仕事でまったく5連休でなかった.. Weblog: RAY's Favorites racked: 2011-05-10 23:07
  • 09-280「リミッツ・オブ・コントロール」(スペイン・アメリカ・日本)

    Excerpt: 宇宙には真ん中も端もない  一人の“孤独な男”がある任務を胸に、スペインの地に降り立つ。彼は行く先々でコードネームだけで呼ばれる仲間たちと出会い、そこで新たな指令を受け取る。  誰も信用せず、計画.. Weblog: CINECHANが観た映画について racked: 2011-05-15 00:29