映画評「ピンクパンサー2」

☆☆★(5点/10点満点中)
2009年アメリカ映画 監督ハラルド・ズワルト
ネタバレあり

第一作の時に金欠病ならぬネタ欠病に苦しむハリウッドにしてもこの手の人気シリーズに手を出すようではどん底の感が強いと思ったものだが、シリーズのリメイク故に当然のように続編があるのであった。

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イギリスのマグナ・カルタ、イタリアの聖骸布、日本の名刀など世界各国の世界的宝を盗んだ怪盗トルネードを逮捕すべく、被害に遭った各国の有能な捜査官即ちアルフレッド・モリーナ、アンディ・ガルシア、松崎祐希及びトルネードを研究してきたという謎の美人アルシュワリャー・ライ・バッチャンがドリーム・チームを結成するが、秘法ピンク・パンサーのお膝元フランスから加わったクルーゾー警部(スティーヴ・マーティン)がズッコケ・シーンを連発、捜査をかき回して他のメンバーから総スカンを食らう。

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相変わらずのドタバタで、1987年にマーティンが脚本・主演を兼ねた「愛しのロクサーヌ」よろしく熱烈なロマンスを加えた辺りにピーター・セラーズの旧シリーズより多少洗練されている印象すら見出せるが、欧米の笑い特にドタバタ系はどうも肌に合わないケースが多く、本作も例外にあらず。序盤レストランでのワイン騒動だけは多少笑えるものの、惜しいかな、その調子が続かない。事件の種明かしも定石通り。

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また、伝統的な演劇観から云えば、それまで馬鹿まるだしのクルーゾーが突然優秀になって名探偵ぶりを発揮するのは人物像に一貫性がないわけで、ズッコケが偶然に一件落着に導いてしまうといった展開が本来あるべき姿。面白くなるかどうかは別問題だが。

♪クルーゾー、クルーゾー、クルーゾー、手ごわいぞ~ by 犯人

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2010年08月02日 07:51
ピンクパンサーはアニメのほうが本編を完全に食ってしまいましたね。
普通の人は、ピンクパンサーと聞くとあのピンクの豹しか思い浮かばないでしょうね。
実は、宝石の名前なのに・・・・笑
オカピー
2010年08月02日 23:52
ねこのひげさん、こんばんは。

>アニメのほうが
そうでしたね。
本編もあのくらい面白ければ良かったのに。

>宝石の名前なのに・・・
あれほど繰り返し出てくればねえ。(笑)

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