映画評「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」

☆☆(4点/10点満点中)
2008年アメリカ映画 監督ケニー・オルテガ
ネタバレあり

TVの青春ミュージカルの映画版で、三作目に当たるそうである。僕はミュージカル映画ファンだから高く買っておきたいところだったが。

米国中西部、卒業を控えた高校バスケットのスター選手ザック・エフロン君はバスケットの強いアルバカーキ大学に進学したいが、恋人の天才少女ヴァネッサ・ハジェンズが1000マイルも離れたカリフォルニアのスタンフォード大学に進むので進路に迷う。しかも、ミュージカルの魅力にも憑かれてバスケットとミュージカルとの選択にも悩む。

というお話に、ヴァネッサが春恒例のミュージカルの主役の座を奪ったのが気に入らず彼女を追い出そうと画策する自己中心的なお嬢様アシュリー・ティスデールが絡んでくる青春模様は、卒業を控えた高校生数名を描いたドキュメンタリー映画「アメリカン・ティーン」に驚くほどそっくりな人物配置だが、あの作品の方が余程ドラマティックで面白いくらい。

まず、TVの前2作ではもっと活躍したに違いないお嬢様アシュリーが役不足でつまらない。つまり、ヴァネッサ追い出し作戦が彼女のスタンフォード大学での研修を利用しただけで知恵がなく、そのアシュリーを出し抜こうとする転校生ジェマ・マッケンジー・ブラウンにしても次回作以降への布石に過ぎない扱い。

それでは肝心のナンバーはどうかと言えば、まあまあという程度の楽曲はともかく、最近のミュージカル映画に多いパターンで、歌が台詞の代りを果たしていないのが気に入らない。歌詞の内容ではなく、演技者が実際に歌っている感じが全くしないのだ。あれではBGMに合せて踊っているのと同じではありませんか。

ダンスは群舞あり、ヒップホップあり、クラシックな振り付けありと一通り楽しめる。エフロン君が建物の上下左右を自在に歩く「恋愛準決勝戦」のオマージュ的場面は僕のようなオールド・ミュージカル・ファンへのサーヴィス。

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