映画評「フライング☆ラビッツ」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2008年日本映画 監督・瀬々敬久
ネタバレあり

実在する実業団女子バスケット・チーム、JALラビッツから発案されたスポーツ・コメディー。原作は深田祐介、監督は瀬々敬久。

憧れのスチュワーデスになる為に日本航空に入社した早瀬ゆかり(石原ひとみ)が同姓同名の為に誤ってバスケット部の練習現場に連れて行かれる。誤解は解けたものの、そこですれ違った韓国人監督・高田純次に合気道で培った動きを見染められ半強制的に入団する羽目になり、バスケはど素人である為に練習に全くついていけない。

というのが前半のお話だが、同姓同名の為に間違えられるという設定が結局余り生かされず、ナンセンス・コメディーとして徹底していないのがつまらない。彼女が最終的に入団するのもたまたま監督とすれ違ったからだ。

結局ヒロインは“ゆかり”、もう一人(渡辺有菜)は“早瀬”と呼称され、この二人と真木よう子を加えた三人が“ラビッツ”とスチュワーデスの二足の草鞋を履くことになり、スチュワーデスとしての訓練模様や青春模様・恋愛模様を挟んで、かなり定石的なスポーツ根性ドラマ的な後半へと進行していく。

最終盤は「な~んだ」という印象を禁じえないものの、“人間、やるべきことを一つに絞り込む必要はない”というテーマを、坊さんなのにパンクロック好きの少年・柄本佑をヒロインの恋人に配置するなどして強調する趣向をちりばめたところに認めたいところがあるし、何よりスポーツ・コメディーらしく明朗快活に作っているのが良い。

石原さとみのバスケット選手らしからぬ動きを気にする向きもあるだろうが、“ど素人”という設定である以上上手いのは寧ろ変であり、そうした下手な選手が思いがけなく活躍するところにナンセンス・コメディーとしての面白味があるのである。

おじさんはCAなどと言われても解らないのだ。

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  • フライング☆ラビッツ/石原さとみ、真木よう子

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  • 246「フライング☆ラビッツ」(日本)

    Excerpt: 腹八分目より満腹がいい!  憧れのCAに合格し、期待に胸を膨らませてJALに入社した早瀬ゆかりだったが、同姓同名を取り違えるというミスで、会社のバスケット・ボール・チーム〝ラビッツ〟に入部することに.. Weblog: CINECHANの映画感想 racked: 2009-11-08 02:22