映画評「ギルダ」

☆☆☆(6点/10点満点中)
1946年アメリカ映画 監督チャールズ・ヴィダー
ネタバレあり

13歳のころTV放映で観て余り面白くなく、年齢のせいもあったのだろうと後年再鑑賞したらやはり面白くない。それでも万一と思って今回WOWOWで観直してみたら結局面白くない。IMDbでの平均評価は7.8と相当良いが、IMDbでベスト1の座を奪った「ショーシャンクの空に」の中で紹介されたことが少なからず影響した高評価ではないかと推測する(邪推ですかな)。

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とりあえずお話。

ブエノスアイレスにやって来たアメリカ出身の流れ者グレン・フォードがいかさまカードでカジノの用心棒にひどい目に遭いかけたところを経営者ジョージ・マクレディに救われ、巧みに売り込んで片腕に収まるが、社長が出張先で知り合って結婚したばかりの新妻リタ・ヘイワースがアメリカ時代に彼と訳ありの仲だった為に、互いに嫉妬と愛憎が渦巻く三角関係に陥っていく。

という前半はやや鈍重ながらもムードよろしくまずまずという出来栄えだが、マクレディがタングステン販売のカルテルを牛耳る人物(実は元ナチス関係者らしい)という設定から始まるアクション的要素と三角関係が絡み合ってくる後半は当時のフィルムノワールの定石通りで精彩を欠き、冒頭に述べたように全体として冗漫な一篇と言うしかない。

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従って、本作の見どころはallcinemaの解説や私淑する双葉十三郎氏が述べているように、リタ・ヘイワースの<ファム・ファタール>ぶりに尽きる。しかし、僕には余り魅力が感じられない女優で、他作よりはぐっと良いものの「参りました」というところまでは行かない。

ルドルフ・マテの撮影が優秀なので、モノクロ映画ファンなら一見の価値あり。

歌わねど 歌手役多い ヘイワース

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この記事へのコメント

2009年10月17日 08:31
たしかに、映画としては、たいして面白くないですよね。
やはり、リタ・ヘイワースの、あの歌のパフォーマンスに尽きるのでは?
伝説みたいになってますから。
私も、他の映画での彼女の印象って、あんまりないんですよね…。
オカピー
2009年10月18日 01:13
ボーさん、こんばんは。

>リタ・ヘイワース
"Put the blame on Mame"の2バージョンどちらも楽しめますね。
ギターを弾きながら歌う場面のほうがムード満点で良かったです。

>他の映画
明朝WOWOWで「上海から来た女」をやるので、録っておこうかなっと。
昔映画館で観ましたけど、リタの印象はあまりないなあ。
2009年10月18日 18:47
 こんばんは!三連発ですいません。
おっしゃるとおり、リタ・ヘイワーズに魅力を感じなければ、のめりこめないでしょうね。

ぼくは彼女が大好きなので大丈夫でしたが、それでも彼女の輝きを感じるのはモノクロ映画のみで、カラーになったリタには全く魅力を感じませんでした。しかし、ぼくはどうしてもステージ・シーンでの彼女の歌声が忘れられません(笑)

ではまた!
オカピー
2009年10月18日 23:53
用心棒さん、こんばんは。

>三連発
コメント大歓迎!

>リタ
ブログのトップページを飾っている女優なので、用心棒さんはお好きなんですね。そんなことも忘れて「面白くない」連発(笑)。作品として凡庸なのは用心棒さんを含めて大方の認めるところみたいなので、まあ一安心です(笑)。

>カラー
この人、老けこむのが早くて本作から10年後くらいの「夜の豹」では随分枯れた感じで、びっくりしました。

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