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zoom RSS 映画評「キサラギ」

<<   作成日時 : 2009/05/29 14:48   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2007年日本映画 監督・佐藤祐市
ネタバレあり

「十二人の怒れる男」を頂点として密室ドラマには色々面白い作品があるが、日本製では「12人の優しい日本人」に次ぐ代表作として記憶に留めて良い作品。

如月ミキという三流アイドルのファン・サイトを管理している家元(小栗旬)が1年前に自ら命を絶った彼女の一周忌のオフ会を開催、熱烈なファンであるオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、いちご娘(香川照之)の4名が集う。オダが「彼女の死は殺人だ」と言い出したことからファンの集いらしい和やかな雰囲気ががらりと変わり、この五人による喧々囂々の推理合戦が始まる。

というお話で、その間に五人の意外な正体が明らかになったり、彼らの集めた資料の中に推理を裏打ちしたり導いたりする情報が満載されるなど展開にそつがない。一つの状況が視点を少し変えることで全く別の状況が見えてくるという発想に基づく推理も興味深く、終盤に漂い出すほろりとさせるムードも捨てがたい。

と・・・奥歯に物が挟まったような言い方しかできないのは“言わぬが花”のミステリーとしてのディテイルに面白さがある故に許して貰うとして、脚本(古沢良太が自作戯曲を脚色)の完成度は高い。1年後のオフ会でやっと観られた如月ミキ(酒井香奈子)が噂にたがわぬ三流ぶりを見せる辺りも笑わせてくれる。

が、かかる絶対的な面白さがあるにも拘わらず僕がそれほどご機嫌になり切れなかったのは、登場人物のTV的な軽すぎる乗りが演劇的な呼吸で進行するところに居心地の悪さを覚えるからである。監督の佐藤祐市がTV畑であるのが災いしたのかもしれない。

5人の優しいオタク。

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「キサラギ」
キサラギ スタンダード・エディションキングレコードこのアイテムの詳細を見る マイナーなグラビアアイドル、如月ミキが自ら命を絶って1年。彼女のファンサイトでは一周忌の オフ会を開催することに。集まったのは、サイト管理人の家元(小栗旬)とサイトの常連、オダ・ユージ (ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、いちご娘(香川照之) という5人の男たち。初めて直に顔を合わせた彼らは、ミキの思い出に浸り、自慢話で盛り上がる。 明るかったミキの○殺という事実に釈然としない気持ちを持ち... ...続きを見る
心の栄養♪映画と英語のジョーク
2009/05/29 17:33
『キサラギ』
----えっ。どうしていまごろこの映画? 『恋空』とか、ほかにもあるじゃニャい。 「だって、話題にはなっていたけど、 ぼくが観たのがつい最近。 フォーンも一緒に行って笑ってたから まあ、いいじゃない(笑)」 ----いや、笑ってたのはえいの方でしょ? 「それは確かにそうだね。 もう、笑いすぎて涙が出ちゃったもの。 だけどさ。 フォーンも、観ながら横で次の展開を 予想しながら囁くことないじゃない」。 ----あれっ。そんなことやったかニャあ。 「やった。やった。 『お父さんだ』とか『地震だ』とか。... ...続きを見る
ラムの大通り
2009/05/29 21:57
キサラギ
売れないアイドル如月ミキの死の謎を描いた作品。監督は佐藤祐市、脚本は古沢良太、キャストは小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之ほか。 ...続きを見る
Yuhiの読書日記+α
2009/05/29 23:28
★「キサラギ」
あんまり観る気がなかったけど、 今週のナイトショウ枠で観れるものがあまりなかったので、ついつい塚地に手を出してしまった。 内容は予告編見てて、大体把握してたので、期待しないで見てきました。 ...続きを見る
★☆ひらりん的映画ブログ☆★
2009/05/30 00:29
映画 【キサラギ】
映画館にて「キサラギ」 ...続きを見る
ミチの雑記帳
2009/05/30 15:25
『キサラギ』
□作品オフィシャルサイト 『キサラギ』□監督 佐藤祐市 □原作・脚本 古沢良太□キャスト 小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之■鑑賞日 6月16日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★★ (5★満点、☆は0.5) <感想> 限られたスペースの中で、胡散臭い5人の男たちが繰り広げる殺しのないサスペンス。 言葉の面白さと個性の面白さと展開の早さと狭スペースとは違う奥行きのあるストーリー展開。 いやぁ〜久しぶりに面白い、ワクワクドキドキする邦画を観た。 この映画の良... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2009/06/05 08:13

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