映画評「北極のナヌー」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2007年アメリカ映画 監督アダム・ラベッチ、セイラ・ロバートスン
ネタバレあり

近年自然ドキュメンタリーは数多く作られているが、文字通り自然体のものが多くなっているのは歓迎したい。その中で傑出しているのは「ディープ・ブルー」であるが、北極・南極を舞台にしたものが目立つ。その背景となるのが地球温暖化への危機意識である。

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ホッキョクグマの母と子供たち二匹が冬眠から覚めて餌探しに旅立つところから始まり、作者たちはそのうち雌の子熊をナヌーと名付け、彼らの行動を追う。
 それと並行して、セイウチの雌の赤ちゃんシーラが母と乳母に甲斐甲斐しく時に命がけで守られて成長していく様子が捉えられ、成人の雄熊がその乳母を倒しナヌーがその餌に何とかあり付くというところで、この二組は初めて交錯する。そして、彼女らは3年目に新しい生命を宿し、かくして自然は同じサイクルを繰り返していくのである。

北極での生活はただでも厳しいわけだから、温暖化による環境変化が加わってさらに厳しくなっていることが本作からだけでは伝わりにくいところがあるが、温暖化の問題をことさら強調しないのは押しつけがましさがなくてよろしい。

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昨年観たフランス映画「ホワイト・プラネット」と同工異曲なので、本来なら★一つ少なくすべきなのだろうが、同作を観ていなければこの星以上に楽しめる可能性もあるので間(あいだ)を取ることにします。

かのナショナル・ジオグラフィック初の長編ドキュメンタリー映画とのこと。

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  • 北極のナヌー

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  • <北極のナヌー> 

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  • 『北極のナヌー』'07・米

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