映画評「the EYE2」

☆☆★(5点/10点満点中)
2004年タイ=香港映画 監督オキサイド・パン、ダニー・パン
ネタバレあり

タイで活躍する香港人オキサイドとダニーのパン兄弟が作った「the EYE 【アイ】」は角膜移植により来るべき災難が見えてしまう力を得てしまう女性の恐怖を描いてなかなか新味があった。世界的にもかなり関心を呼んだようでトム・クルーズが映画化権を買ったそうな。
 本作はそのシリーズ第2作ということになっているが、監督者、舞台がタイと香港であること、霊が絡むお話という以外に共通項はない。

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失恋の為に旅先のホテルで自殺未遂を起こしたスー・チーが香港に帰ってくるが、駅で電車に飛び込んだ女性の霊を見たのを手始めに、妊娠検査の為に訪れた病院で知り合った女性の股間に入ろうとする男性の霊を見たりするようになる。

わが国では前作に比べると惨憺たる評価なようだが、幽霊と転生と妊娠・出産を結びつけようとしたところがなかなか興味深い。

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先日観た邦画「わらびのこう 蕨野行」が転生を希望として理解しようとしていたのとは対照的に、本作のタイの僧侶は「苦を繰り返す」ものとして転生を考えているので、主人公も霊が赤ん坊に転生するのを歓迎せず、そこに彼女の恐怖の根源がある。
 一方、恐怖の醸成は日本の幽霊映画と同じようにおどろおどろしたものだが、考え方次第で悪いものとは限らない転生と結び付けた為にお話が進行するに連れ恐怖感が薄れていくのが痛し痒し。そこに観客とヒロインの感覚の齟齬感も生まれる。恐怖映画としては些か失敗と言わざるを得ないが、着想的に認めたいところが少なくない。

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  • <the EYE 2> 

    Excerpt: 2004年 香港・タイ 96分 原題 The Eye 2(見鬼2) 監督 オキサイド・パン  ダニー・パン 脚本 ジョ・ジョ・ホイ 撮影 デーチャー・スリマントラ 音楽 パヨン・タームシット.. Weblog: 楽蜻庵別館 racked: 2008-01-31 10:38