映画評「おしゃれキャット」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
1970年アメリカ映画 監督ウォルグガング・ライザーマン
ネタバレあり
ディズニーの動物アニメでござる。原題The aristocatsは貴族を意味するaristocratのcratをcatと差し替えた【貴族猫】を意味する造語。
20世紀初頭のパリ、富豪未亡人が遺産を飼い猫ダッチェス(公爵夫人)に残すと知った欲深な執事が彼女と子猫3匹に睡眠薬を飲ませ、遠くに捨ててしまう。
目が覚め見も知らぬ場所にいることに気づいた彼女たちは、気の良い野良猫オマリーにパリに連れ帰って貰う。
というお話は1955年の「わんわん物語」の猫版と言って良く、最後はオマリー君共々未亡人の許に戻る全面的ハッピーエンドだが、説教臭い最近のディズニー映画と違って当時の作品の例に洩れず無邪気に楽しめる一方で、線画の印象を残し水彩画風の色付けをした画法に工夫が見られる。
帰還する間に上品なダッチェスが野良猫野郎の庶民的な開放性に惹かれていく様を、やんちゃだったりおしゃまだったりして大変可愛らしい子猫たちの様子や執事に絡む犬2匹のおとぼけを挟んで展開する構成が宜しい。後半オマリーの友人たちがジャズを演奏する場面があるのは当時の新機軸で、貴族調から庶民調に変わる内容に呼応していてご機嫌。
音楽と言えば、今回観たのは日本語版なので、大ベテランのパリっ子モーリス・シュヴァリエの歌声が聴けない。うーむ、残念。
1970年アメリカ映画 監督ウォルグガング・ライザーマン
ネタバレあり
ディズニーの動物アニメでござる。原題The aristocatsは貴族を意味するaristocratのcratをcatと差し替えた【貴族猫】を意味する造語。
20世紀初頭のパリ、富豪未亡人が遺産を飼い猫ダッチェス(公爵夫人)に残すと知った欲深な執事が彼女と子猫3匹に睡眠薬を飲ませ、遠くに捨ててしまう。
目が覚め見も知らぬ場所にいることに気づいた彼女たちは、気の良い野良猫オマリーにパリに連れ帰って貰う。
というお話は1955年の「わんわん物語」の猫版と言って良く、最後はオマリー君共々未亡人の許に戻る全面的ハッピーエンドだが、説教臭い最近のディズニー映画と違って当時の作品の例に洩れず無邪気に楽しめる一方で、線画の印象を残し水彩画風の色付けをした画法に工夫が見られる。
帰還する間に上品なダッチェスが野良猫野郎の庶民的な開放性に惹かれていく様を、やんちゃだったりおしゃまだったりして大変可愛らしい子猫たちの様子や執事に絡む犬2匹のおとぼけを挟んで展開する構成が宜しい。後半オマリーの友人たちがジャズを演奏する場面があるのは当時の新機軸で、貴族調から庶民調に変わる内容に呼応していてご機嫌。
音楽と言えば、今回観たのは日本語版なので、大ベテランのパリっ子モーリス・シュヴァリエの歌声が聴けない。うーむ、残念。
この記事へのコメント
プロフェッサーとお話できないので、
セッセ!セッセ!(笑)
HDDレコーダーを購入して息子が配線等を
やってくれている時、ちょうど放映されて
おりましてね、私、ニコニコしながら
ミカンなど食べちらかして観ておりました。^^
ホッコリして良いアニメ作品、あの画質が
またなんとも味わいがありましてね~♪
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。ぺこり。
>HDDレコーダー
私なんかフル活用なので、2年で壊れると踏んでおります。^^;
2005年に1台、06年に1台買うてますが、今年はなし。(笑)
ブログ用に画像を取り込むようになったので、ライブで観ていても録画することも多くなりました。よって壊れるのも早そう。^^
>ミカンなど
ぴったしですね。
しゃちほこばって観る映画ではない。
大体アニメはそうしたものですが。
>画質
そうでしょう。
ちょっと水彩画っぽい淡い色遣いですが、大変細やか。
画像を保存する際にびっくりしましたよ。
通常の画像の倍の容量があるんです。
最近のディズニーはどうも余りスカンク。(笑)