映画評「プリースト判事」

☆☆☆(6点/10点満点中)
1934年アメリカ映画 監督ジョン・フォード
ネタバレあり

ジョン・フォード監督=ウィル・ロジャーズ主演コンビの第2弾。俳優でもあるアーヴィン・S・コッブの短編群が原作で、19年後「太陽は光り輝く」としてセルフ・リメイクしていたくらいフォードお気に入りの題材だった。

1890年代のケンタッキー、巡回判事になって20年余りのロジャーズつまりは題名になっているプリーストは、法律学校を卒業して帰郷した甥のトム・ブラウンを優しく迎えるが、名家であることを誇りにしている母親は息子が隣の娘アニタ・ルイーズと付き合うのを苦々しく思っている。
 ある時娘の悪口を言った床屋に暴行を働いた男デーヴィッド・ランドーが訴えられた事件で、判事をやりこめたい検事は被告に同情的であることを口実に判事の席から追放してしまう。

スティーヴン・フォスターの名曲「ケンタッキーのわが家」を主題曲にして人物が出入りする前半は、ちょっと眠くなるものの牧歌的で郷愁を誘うムードがなかなか優秀。このまま進んでくれれば★一つ多く進呈できたかもしれないが、最後の裁判模様は南部連合万歳ムードに終始するので鼻白むしかなくなる。脚本家は勿論フォードも南部に何かしら共感を覚えていたのだろうが、余りにストレートな表現で味わいとは程遠い。

三作を観る限り、苦境に追い込まれるがそれを乗り越えるというのがロジャーズの得意とする役柄だったようで、アメリカ的ガッツが人気の根源だったのだろう。

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