映画評「ふたつの恋と砂時計」

☆☆★(5点/10点満点中)
2005年韓国映画 監督コン・ジョンシク
ネタバレあり

相変わらず前半喜劇、後半悲劇という構成上の悪弊から抜け切れない為にここ2年ほど韓国ロマンスを誉めた例(ためし)がないが、大したことはないものの本作の後味はそう悪くない。ハードルを下げているので、悪弊が気にならないだけでも儲けものという感じになる。

正体不明の<あしながおじさん>の支援で大学を卒業しラジオ局に勤め始めたハ・ジウォンが、ソウルの大きなラジオ局の放送作家に抜擢され、家主が重病で空いた部屋を宛がって貰う。パソコンが壊れたので家主のパソコンを使った時、“彼女”の高校から大学、大学からラジオ局での一人の男性への片思いの物語を読んでしまう。
 一方、ラジオ局の資料室で働く好青年ヨン・ジョンフンに好意を覚え始めた彼女は、大学時代に彼女が落とした砂時計を彼が持っていることから、実は重役の弟であるヨンが<あしながおじさん>と気づくが、彼が記憶を失いやがて体の機能が衰えていく難病を患っていると知らされる。

画像

ジーン・ウェブスターの名作「あしながおじさん」をモチーフにした、基本的に韓国ロマンスらしい出入りの激しい構成で、お決まりのお笑いも出てくるが、彼女の同僚たちをコメディリリーフにして、主役二人のイメージを同一に維持しているのは宜しい。
 女性と思っていた部屋の主が実はヨンで、彼が高校時代からジウォンをずっと思い続けその為に<あしながおじさん>を続けたという種明かしを、ヒロインが想像した場面を性の入れ替えで再生する手法により表現したのも創意工夫と認めたい。

よく考えれば妙な部分があり、日本初登場コン・ジョンシクの監督ぶりも何ということはないが、たまには言葉だけでも誉めておきましょう。

日本でリメイクする時はヒロインは松たか子で決まり。

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