映画評「青銅の魔人」

☆★(3点/10点満点中)
1955年日本映画 監督・穂積利昌
ネタバレあり

2004年映画鑑賞メモより。

若杉英二が明智小五郎を演じる「少年探偵団」シリーズ第2弾。
 4部構成の連続活劇をタイトルを除いてまとめた総集編だが、1910~20年代の連続活劇風に構成してあるのは嬉しい。

我が家に江戸川乱歩の原作があり子供時代に読んだが物語はすっかり忘れている。

夜の銀座に<青銅の魔人>が出現、宝石店の時計を奪うのが発端で、その後次々と由緒ある時計が盗まれていく。
 <青銅の魔人>が狙っているのは水野元侯爵邸に伝わる秘宝の地図が隠されている時計であり、それ以外の犯罪はカモフラージュであるわけだが、青銅の魔人(怪人二十面相)や彼の部下であるピエロなど不気味なムードが一通り漂い、この前半部分はなかなか良い。

これに透明人間まで加わり、魔人に捕らえられた少年探偵団の面々が水責めにあったり、明智らが石牢責めに遭うという古典的な設定も嬉しい。但し、スイッチ一つで簡単に止められるのは能がなさ過ぎる。

が、喜んでいられるのはここまで、正体を現した二十面相(須賀不二夫)がそこらにいるチンピラみたいで一向に凄みも神秘性もなく、奈落の底に突き落とされるが如き失望を味わう羽目になる。その後の対決もとても冒険精神に富んでいるものとは言えずまたまたがっかり。

透明人間は言うまでもなく明智小五郎であるが、少年たちに解説する場面が蛇足で実にまずい。説教くさすぎる。

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