映画評「俺に賭けた奴ら」

☆☆(4点/10点満点中)
1962年日本映画 監督・鈴木清順
ネタバレあり

鈴木清順未見作品特集第5弾。戦後暫くは野球映画が流行したようだが、1950年代後半くらいから暫くボクシング映画が隆盛だったらしく、日活の若手男優は必ずと言って良いほど挑戦したと聞く。

電気屋の店員・和田浩治がボクサーに憧れ、葉山良二の経営するボクシング・ジムに入所し、めきめきとランクを上げていくが、足の怪我が原因で惨敗、試合を強要したボスと反目してジムを出て行く。

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彼に期待する年上の女性・南田洋子や電器店の娘・清水まゆみの絡む三角関係が定石的に盛り込まれた後、ジムに復帰してチャンピオン戦に挑戦することになるが、大金を賭けたライバルのヤクザから彼自身とボスの命を交換条件に8回KO負けの八百長を強要される。
 さあ、殴った男を発狂に追い込んでしまったのではないかと悩む和田君はどう決意するのでありましょうか。

タイトルは面白い。【賭ける】が文字通りギャンブルの意味と期待するという意味のダブル・ミーニングになっているわけで、関係者が一堂に会す幕切れは大いにニヤニヤさせてくれる。
 しかし、楽しめるのはこれくらいで、殆どが陳腐な設定ばかり。試合模様もアメリカのボクシング映画と比べるとダイナミックさで劣るが、清順さんはそういうところにはとんと関心がなかったようでござる。

清順と言えば赤。今回も南田洋子の部屋やホテルの壁が真っ赤で、南田の乗るコンヴァーチブルがやはり赤。拘りますなあ。

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