映画評「がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2005年アメリカ映画 監督リチャード・リンクレイター
ネタバレあり

30年前に作られた傑作少年野球映画のリメイクで、物語の根幹は全く同じ。

元プロ野球選手だったが今は酔いどれのビリー・ボブ・ソーントンが、リトルリーグの弱小チーム“ベアーズ”を引き受けることになる。

映画の出来栄えには全く関係ないが、説明される主人公の大リーグ成績は変でおます。
 投球回数2/3で防御率36という数字はルール上ありえない。防御率=自責点÷投球回数×9だから、自責点2で防御率27、自責点3で防御率40.5となる。例えば投球回数1回で4点の自責点で防御率は丁度36になる。脚本家のお二人(グレン・フィカーラ、ジョン・レクア)、もうちょっと野球を勉強しましょう。

さてさて、“ベアーズ”は技術もやる気も何もないひどいチームだが、最初の試合で惨敗したことから主人公もやる気を出してメンバーに基本を教え、別れた妻との間に出来た娘サミー・クラフトを説得して投手に起用、さらに強肩強打の不良少年ジェフ・デーヴィスを加え、強いチームに生れ変わらせ、決勝に名乗りを上げる。

毒のある笑いで楽しませながら健全な娯楽に仕立ててあるのは宜しく、オリジナルを観ていなければかなり楽しめる出来栄え。
 友情とチームワークの大事さを訴える内容はほぼ同じだが、オリジナルほど子供の個性に強烈にアプローチせず、かつ子役たちの魅力がオリジナルに劣るので、ほんの僅か説教臭さが強くなった。

時代を感じさせる差異が幾つかあり、前回テータム・オニールの演じたアマンダは主人公の昔の恋人の娘という設定だったのが実の娘になっていて、数年前からアメリカで流行りだした<家族の再生>がこんなところにも顔を出す。車椅子の少年を加えたのは時代性を感じるが、あざとい感じがしないでもない。

スクール・オブ・ロック」の路線を続けたリチャード・リンクレイターは、アート系と健全娯楽系の二刀流で行くつもりですかな。

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  • <がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン> 

    Excerpt: 2005年 アメリカ 114分 原題 Bad News Bears 監督 リチャード・リンクレイター 脚本 ビル・ランカスター  グレン・フィカラ    ジョン・ラクア 撮影 ロジェ・ストフ.. Weblog: 楽蜻庵別館 racked: 2007-08-03 21:40
  • がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン

    Excerpt: 2005年製作のアメリカ映画。 全米初登場5位、興行成績$32,868,349。 76年に大ヒットした『がんばれ!ベアーズ』を、ビリー・ボブ・ソーントン主演によりリメイクしたコメディ。かつてメジャ.. Weblog: シネマ通知表 racked: 2007-08-11 14:17