映画評「愛欲の港」

☆☆☆(6点/10点満点中)
1948年スウェーデン映画 監督イングマル・ベルイマン
ネタバレあり

イングマル・ベルイマン特集③

1991年映画鑑賞メモより。

第5作。日本で初めて紹介されたベルイマン作品。

ベルイマンが超一流のレッテルを貼られる前の言わば叩き上げ時代の作品だが、一見の価値あり。

8年ぶりに下船したベント・エルクンドが投身自殺しかけて救われたニーネ=クリスティーネ・イェンソンと知り合う。彼女は両親の不和が原因で不良じみた生活を送り、保護観察下にある。彼は彼女の過去に失望するが、結局二人で新しい生活を築こうと決心する。

内容的には、国外に逃げるのを止めて当地で生きていこうとする前向きさが大作家の資質を感じさせ宜しい。メロドラマ的に理解されることが多いこの頃のベルイマンだが、寧ろアンチ・メロドラマ的な幕切れと言うべきである。
 また、港町の匂いをきちんとフィルムに定着させた映像センスが後の大成を予感させている。

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  • 『愛欲の港』 ~ほとばしる官能と共感~

    Excerpt: 1948年/スウェーデン/93分監督・脚本:イングマール・ベルイマン原作:ウッレ・レーンスベルイ撮影:グンナール・フィッ Weblog: キネマじゅんぽお racked: 2007-02-10 13:39