映画評「四つの恋の物語」

☆☆☆(6点/10点満点中)
1947年日本映画 監督・豊田四郎、成瀬巳喜男、山本嘉次郎、衣笠貞之助
ネタバレあり

2001年映画鑑賞メモより。

タイトル通り4つの恋の物語で構成される東宝のオムニバス映画。完全に分離独立しているので夫々について簡単に述べる。

父の転勤で知人の家庭に預けられた女学生の久我美子はそこの息子・池部良と惹かれ合うが、彼の母・杉村春子の不安を察知して思い出のオルゴールを残して去っていく。
 という第一話は脚本が黒澤明で監督が豊田四郎。頗る爽やかで4話中最も優れた出来と言える。黒澤のロマンティックな一面が良く出た一編である。

小国英雄脚本の第2話は、やくざな男・沼崎勲と同棲中のダンサー小暮実千代が男が新聞売りの娘・竹久千恵子と親しくなり堅気になろうとしているのを知って身を引いていくという、短編では面白さが出にくいタイプのお話。監督は成瀬巳喜男。

第3話は劇団員同士の恋模様を描く。ダンサーの若山セツ子が煮え切らない榎本健一を捨てて劇団を去るが結局舞い戻る。山本嘉次郎が山崎謙太のほのぼのとした脚本の味を生かしている。

第4話はサーカス団同士だが、四者関係のもつれで殺人事件に発展。刑事の捜査の過程で彼らの愛憎が浮き彫りにされる。
 という物語で、もっと長ければ面白く出来る物語だが、30分という長さは中途半端である。さすがに衣笠貞之助でも面白くはならなかった。

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