映画評「ファム・ファタール」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2002年フランス=アメリカ映画 監督ブライアン・デ・パルマ
ネタバレあり

2004年鑑賞映画メモより。

これぞブライアン・デ・パルマ本来の守備範囲であろう。職業監督のようにスパイものやSFもきちんと(?)こなしてきたが、ヒッチコック「めまい」へのオマージュに満ちた本作は観終わった後も楽しい。

序盤は、カンヌ映画祭会場における手の込んだ1000万ドルの宝石強奪事件である。目標はモデルが身に付けたビスチェで、強盗団の紅一点ロール(レベッカ・ローミン=ステイモズ)がモデルとレズビアンごっこをしてビスチェを奪うが、ここで仲間割れを起こして逃走。
 プロローグが一番面白いという人は修行が足りない。

仲間から突き落とされ重傷を負った彼女はたまたま家出していたリリー(ステイモズ二役)という娘と間違えられ、彼女が自殺したのを良いことに彼女に成りすまして米国へ渡る。7年後米国への飛行機で知り合った男性と結婚した彼女は夫が在仏米国大使になった為フランスへ戻っている。
 高額で雇われたパパラッチ(アントニオ・バンデラス)が過去がある故に姿を見せない彼女の写真を撮る。これが大きく取り上げられてしまったからリリーことロールは慌ててパパラッチに復讐しようとややこしい作戦を敢行する。

バンデラスが彼女を追いかける場面は「めまい」を彷彿とするが、ちょっと粘りが足りず物足りない。にやにやするくらい執拗にやってほしかった。最後の15分には、「めまい」よろしく、どんでん返しが待っている。しかし、どちらかと言えば肩すかしに近い印象で、得点アップには貢献していない。
 パンを多用した絵作りは面白く、その方が印象に残る。全体として「めまい」を応用した旧作「ボディ・ダブル」には及ばず、といったところ。

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  • ファム・ファタール

    Excerpt: 作品情報 タイトル:ファム・ファタール 制作:2002年・フランス/アメリカ 監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:レベッカ・ローミン=ステイモス、アントニオ・バンデランス、ピーター・コヨーテ、エリック.. Weblog: ★★むらの映画鑑賞メモ★★ racked: 2010-07-08 02:10