映画評「黒衣の花嫁」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中)
1968年フランス映画 監督フランソワ・トリュフォー
ネタバレあり

フランソワ・トリュフォーの娯楽寄りの作品は明らかに過小評価である。「裏窓」の原作者でもあるコーネル・ウールリッチの代表作を映画化したこのサスペンスもかなり完成度が高いが、不評の理由が全く解らない。

名前も名乗らない謎めいた女性ジャンヌ・モローが男性たちの前に現れて次々に殺人を実行していく。殺される男性はクロード・リシュ、ミシェル・ブーケ、ミシェル・ロンスダール、シェルル・デネ、ダニエル・ブーランジェだが、夫々職業もタイプも別で、殺しの理由は暫くの間伏せられて進行する。

面白くなった理由は幾つかあるが、やはり殺し方が全て違うということであろう。それにジャンヌがオードリー・ヘプバーン宜しく、衣装や髪型をとっかえひっかえ替えて登場する辺りも楽しい。

ヒッチコックに関する楽屋落ち的な作りも楽しい。最初リシュがホテルから落とされる場面は「海外特派員」へのオマージュ、ブーケを殺す前ジャンヌが踊るショットがオーヴァーラップになるのは「疑惑の影」を思わせ、途中で犯行理由が判明する辺りは「めまい」の構成を参考にしたのではないかという気もする、といった具合である。

そして、幕切れ即ち最後の殺しを間接で捉えた長めのショットがハイライトである。
 ヒントに留めるが、「知りすぎていた男」のように本番前にデモンストレーション的な場面を置いて本番のサスペンスを高めるという手法なのだが、この殺人の間接描写は本作発表より3年後のヒッチコックの快作「フレンジー」にヒントを与えているかもしれない。参考までに、ジョナサン・デミによるリメイク版「シャレード」はこの場面にオマージュを捧げている(映画自体は駄作)。
 ヒッチコック、トリュフォー、デミへという技術の引継ぎは、映画ファンとしては興奮させられる出来事ではあるまいか。

音楽はいつものジョルジュ・ドルリューではなく、ヒッチコックが後期好んで使ったバーナード・ハーマン。印象的に使われるヴィヴァルディの「マンドリン協奏曲」は、翌年の「野生の少年」で再び使われている。

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この記事へのコメント

ぶーすか
2006年10月29日 15:04
TB&コメント有難うございます。さすがヒッチコック博士のオカピーさん、沢山の作品の引用が御指摘されている!今度「海外特派員」などを見る時はこの作品との関連も含めて気を付けて拝見したいと思います。
今までに観たトリュフォー作品で一番面白かったです。代表作の「大人は判ってくれない」や「突然炎のごとく」よりもわかりやすいし^^;)。
viva jiji
2006年10月30日 15:53
「パール・ハーバー」ですっかり意気消沈しているviva姐さん登場。
>不評の理由が全く解らない。
はい!はい!(はい、は1回で宜し)私、わかります、センセ!
①大半の映画鑑賞者(サスペンス好きを自認している方)は謎解きさえ終了すれば「なんだ、そうだったのか~」で済ませてしまう。
本作の場合「なんだ、そうだったのか~」があまりにもシンプルに描かれている。(そこがトリュフォーらしさなんだけれどもね)
②ヒロインがクール過ぎる。
モローの個性的な演技・演出が理解されていない。
(要するにもっと可愛げのある女優にせよ、ということですね)(笑)
③トリュフォー・タッチに馴れていない。
語り口を遡って堪能(器量とも言う)する余裕がない。
kabumasa
2006年10月30日 17:50
はじめまして、こんにちは。
トラックバックにコメントありがとうございました。
エロサイトからのトラックバックや嫌がらせコメントも多いので
すぐに反映されません申し訳ない。しかも3日間旅行に行っていたので
遅れました。
オカピーさんのサイトはvivajijiさんのサイトからアクセスして
読みました。もっともvivajijiさんのサイトを知ったのもつい
数日前ですが。
この映画はトリュフォー作品でも一番好きなんです。
まあ、サスペンスものがとりわけ好きなこともあるのですが。
また、ウールリッチ=アイリッシュが大好きな作家でもある
ので、この映画化は高校時代に封切時に見たのですが
うれしかったですね。
モローはいわゆる美人女優じゃないですからね、雰囲気は
抜群ですが。モローが綺麗に見えたのは中学生の
時に見た「大列車作戦」でした。ただ、横顔だけが
綺麗に見えたのですが。60年代中期のフランス映画では
「恋するガリア」で見たミレーユ・ダルクがお気に入りでしたね。
オカピー
2006年10月30日 18:38
ぶーすかさん、こんばんは。
戴いたコメントにはなるべく寝る前にレスするようにしておりますが、昨晩はウェブリが不調だったので、全てしきれませんでした。すみません。

ヒッチコックを知らなくても楽しめるのですが、知っていたらもっとニコニコと楽しめる秀作です。
一応6本ヒッチ作品を出せましたので、満足です(笑)。
オカピー
2006年10月30日 18:52
viva jijiさん
おっ、いらっしゃいましたね。
私も実は「全く解らない」わけではないですが、viva jijiさんの分析は的確ですね。
①は、ヒッチコックが本格推理の映画化を嫌った理由そのものです。
②は、この意見は多そうです。しかし、ジャンヌ・モローは適材適所。外面がクールで中がメラメラという演技が出来ない女優はまず駄目。
③は、そうでしょう。所謂流行の作品しか追わない人は無理ですわなあ。欧州映画に慣れてからトリュフォーに行って下さい。いきなり「突然炎のごとく」が解る中学生がいたら、腰を抜かしちゃいます。
オカピー
2006年10月30日 19:03
kabumasaさん、初めまして!
ヒッチコック映画に関するコメントが余りにも的確でしたので、TB致しましたが、反映されないので「あれ~」と思ってコメントは一つだけにしました。
アイリッシュ名義の「幻の女」は大好きな作品で、私もウールリッチの映画化には期待してしまうところがあります。

フランス女優の中でも、外面はクールで内面はメラメラという女優はそういません(最近はファニー・アルダンがそうした女優)が、仰るようにジャンヌ・モローはムードが素晴らしい。美人ではないかもしれませんが、ご贔屓です。
「大列車作戦」のジャンヌですか。その頃は物語ばかり夢中な子供でしたので、すっかり忘れました(笑)。

「恋するガリア」の頃のミレーユ・ダルクは魅力的だったですね。私は50年代から活躍しているアヌーク・エーメなど好きです。一般的にはカトリーヌ・ドヌーヴなんでしょうが、ちょっと苦手かもしれません。
十瑠
2006年10月30日 20:04
ちょっぴり不満も書いておりますが、TBいたしました。
ラストショットで私も「フレンジー」を思い出しましたよ。(笑)

昔は分からなかったモロー姉さんの魅力に気付き、未見の出演作が多いのにも気付きました。トリュフォーと一緒に脚本を書いているジャン=ルイ・リシャールは最初の旦那さんなんですねぇ。
トム(Tom5k)
2006年10月31日 00:40
オカピーさん、こんばんは。
わたしは、この主人公の女性が悲しくて、悲しくて仕様がありませんでした。女性が愛する(される)者を奪われることは、生きる意味のない結果になるのでしょうね。「母親」は強いけれど、「女性」は愛されなければ死んじゃうんですよ、きっと。
そして、いつも思うんですけれど、トリュフォー作品のラスト・シーンには、もの凄くショックを受けてしまいます。
だけど、何でこんなに悲しいんだろ?不思議なくらいです。
では、また。
オカピー
2006年10月31日 02:48
十瑠さん
「フレンジー」に影響を与えたとしたら、トリュフォーとしたら本懐だったでしょうね。その後逢っている筈ですので、その辺りのお話を二人はされたのかな。

推理小説としての欠点は、すっかり飛んでおりました(笑)。トリュフォーとヒッチコックのタッチを比べていましたから。

リシャールは元々役者だったらしいですね。単独作のレベルの低さから考えると、トリュフォーをバックアップする立場だったのではないかと推測しますが?
オカピー
2006年10月31日 03:03
トムさん、こんばんは。
悲しいですよね。極刑を覚悟して殺人を犯す。最後は自ら積極的に殺人を語り、刑務所内で本懐を果たす。当時のフランスは死刑があったかどうかは知りませんが、とりあえずそれは重要ではありません。

フランス映画特にトリュフォーの作品に出てくる女性は、内面では情熱がたぎっていますから、トムさんの仰ることがよく解ります。後年の「隣の女」と同じようなタイプの女性かもしれません。あのヒロインも結局心中という<殺人>を犯しますね。

トリュフォーは師ヒッチコックとは違って文学的主題を捨てず、サスペンスの中にも人間の苦悩を描きました。
観客を置いていくように終る。あっという間もなく、それこそ<突然炎のように>終わり、我々を唖然とさせる。私は「人間の生きること自体が苦痛である」というトリュフォーの声が聞こえるような気がします。
豆酢
2006年11月01日 15:38
ジャンヌ・モロー!多分世界中で一番好きな女優です。彼女みたいに年をとりたいとも思うのですが、多分無理でしょう(笑)。

この作品は多分高校生ぐらいに観ました。そのときは、ただただジャンヌ演じるヒロインの哀しみに胸がつぶれる思いがしたものです。クールなジャンヌだからこそ、内に秘めた悲しみも倍増されて観客に伝わったのだろうと。
でもプロフェッサーの解説を拝読して、多彩な引用のおもしろさも再確認したくなってきました。よし、レンタル屋さんで借りて再見してみます!
オカピー
2006年11月02日 03:19
豆酢さん、ご無沙汰でした~。
ジャンヌ・モローがそんなにお好きとはついぞ存じ上げませんでした。では、そのうち「死刑台のエレベーター」とか「マドモアゼル」とか取り上げてみようかなあ。

そのように文学的に観ても素晴らしい作品ですが、娯楽映画らしく「ああ、やってるわい」と思いながら観ると面白いです。
ついでにこの映画へのオマージュがあるリメイク版「シャレード」も観ませんか? 金を捨てるようなものですので、お奨めしませんが。
優一郎
2007年07月15日 11:25
こんにちは^^

白と黒、ウェディングドレスと喪服をモチーフにした復讐劇。
さらに「(殺意)悪意の無い5人の殺人者たち」という、いかにもウールリッチらしい古典的なサスペンスの仕掛けが実に面白かったです。
トリュフォーの手際も一切の無駄がなく、殺人に至る経緯を小出しに見せていく辺りの演出もお見事!
4人目の男が逮捕された瞬間、私は物語の結末が見えたんです。
でも、そのラストの処理は予想を超えていた。あの長回しのエンディングは非常に気が利いていましたね~。

第三の殺人(納戸に閉じ込めてテープで目留めする)が、いささか甘いのですけど・・・女教師が犯人に間違われる件と、その無実を晴らすシークエンスで、突っ込みどころを補って余りある面白さが加味されておりました。

本作が過小評価をされてしまうのは、トリュフォーに対してファンが求めるものが、文学的情緒的な作品になるからなのでしょうか。サスペンスは映画ジャンルとして低級だ、なんてバカな認識がまかり通っているのかもしれません。だとすれば残念ですよね。
優一郎
2007年07月15日 11:26
本作は今回が初見でした!
前にもどこかに書いたかと思うのですが、私はトリュフォーをあまり観ていないのですよ。未見作が9本もあります!^^;
私はトリュフォーに、なまじっか間に合ってしまったんです。「終電車」や「隣の女」を公開当時に劇場で観ている。そして、その二作がピンと来なかったせいで、その後は代表作を摘まんで観ただけで止まっている。ちょっと苦手意識がありました^^;

トリュフォーよりもゴダールは観ていますが、それでも未見が多い。なんだかね、悔しいんです。私の前の世代が夢中になった作家たちを後追いするのが。それと同時に、ゴダールなんぞは、理解できなかったりすると余計に悔しいので、観ないようにしてきたのです(笑)

ボチボチ・・・と、これからもお勉強させていただきます。
また、色々と教えてくださいませ^^
オカピー
2007年07月16日 04:46
優一郎さん

>長廻しのエンディング
素晴らしいでしょう。
本文で述べたようにデミがオマージュを捧げていますし、ヒッチコック御大が或いは「フレンジー」の間接話法で応用したかもしれないと思いました。凄いぞ、トリュフォー!

>第三の殺人
十瑠さんも同様の指摘をしていました。
当方はタッチばかり見ていて気にならなかったです(笑)。仮にそうでも演出が大変素敵ですので、良いんです。^^

>本作が過小評価をされてしまうのは、トリュフォーに対してファンが求めるものが、文学的情緒的な作品になるからなのでしょうか。

間違いないですね。
英国と日本はミステリー、スリラー、サスペンスに理解を示した国ですが、それでも文学寄りだった「キネマ旬報」ではヒッチコックの評価が余りにも低かった。「スクリーン」は結構ベスト10に食い込んでいますが、50年以降「キネ旬」では「鳥」一本ですよ! 「裏窓」「めまい」「北北西に進路を取れ」も入っていない。「スクリーン」はあの「ハリーの災難」も入っていると言うのに。だから私は絶対「スクリーン」派(笑)。
オカピー
2007年07月16日 04:49
続くのであります。

>苦手意識
それは意外でした。
私は「隣の女」に打ち震えまして、何度か映画館で観たものです。
「突然炎のごとく」が一番なんですけどね。どのタイプも全く素晴らしい。ゴダールにはない洒落っ気があるのが良いんですよ。

ゴダールは何だか苦手。60年代の作品はそれでも面白いと思うので、代表的なところは取り上げて行きたいですね。
「気狂いピエロ」なんて続けて見ましたから。トリュフォー脚本の「勝手にしやがれ」も勿論良いですよね。「ウィークエンド」「男性・女性」「女と男がいる舗道」「アルファヴィル」等々。

でも、ゴダールよりルイ・マルのほうが好きだなあ。古典的ですからね。
「アメリ」を観た時は「地下鉄のザジ」を思い出してしまった。
優一郎
2007年07月16日 07:31
プロフェッサーが挙げられているゴダール作品はほぼ劇場鑑賞しております。「アルファヴィル」だけTVですね。
高校時代は「気狂いピエロ」のポスターを部屋に貼っていたくらいですし。もっとも、ゴダールが好きと言っておけばカッコいいかな・・・くらいの高校生の浅知恵でしたが(笑)
ゴダールが毛沢東に傾倒してからの諸作は、全然観てません^^;
「パッション」以降はあまり面白いと思えぬまま「ヌーヴェルヴァーグ」で鑑賞が止まっています。

トリュフォーは 「アメリカの夜」、「突然炎のごとく」、「勝手にしやがれ」と「ピアニストを撃て」は大好きなんです。
しかし、「愛のエチュード」の、あの古典趣味には全く歯が立たず。
今、見直せば、違った印象になるかもしれませんが。
ルイ・マルは最も親しみやすく、面白さを語りやすい作家でしょうか。

私はむしろヴィスコンティ、フェリーニ、アントニオーニといったイタリアの作家に好ましさを感じるようになり、ヌーヴェルヴァーグの総論など軽々しく口にすまいと思っているわけです^^;

私のコメントは適当にあしらってくださいませね^^;
オカピー
2007年07月17日 02:57
優一郎さん

いえいえ、なんの。^^

>ゴダール・・・「パッション」以降
同じことの繰り返しで、面白味が足りないですよね。
初期には色々変化もあったのですが、「ウィークエンド」「中国女」辺りで手法的には止まってしまった?

>「愛のエチュード」
は別の監督さんの作品です。正しくは「恋のエチュード」です(笑)。
いや、これもお気に入りで昔はもっと良い点を付けたのですが、最近見直してちょっと下げました。しかし、やはり好きです。尤も嫌いな作品は一本もない(笑)。

>ルイ・マル
「死刑台のエレベーター」や「恋人たち」の耽美ぶりも良いですが、「地下鉄のザジ」「ビバ!マリア」の楽しさも素晴らしい。
後期の「プリティ・ベビー」だけは未だに攻略できないんですけどね。

>イタリアの作家
いずれもネオ・レアリズモからスタート。それがあろうことか、三者三様の発展をしていったのがイタリア映画界のスケールでしょうか?
端正なヴィスコンティが一番肌には合いますが、フェリーニの猥雑にも驚かされます。アントニオーニは冷戦時代の作家というのがこのところの私の意見です。^^
トム(Tom5k)
2011年08月10日 01:17
オカピーさん、こんばんは。
シモーヌ・シニョレに続きジャンヌ・モローに触れた記事をアップしました。
何とも魅力的な女優さんたちです。
また、ハリウッドの女優のような類型にも当てはまらず、彼女たちの美しさは若い頃から単純ではありませんよね。
わがドロンの女性を見る審美眼は定かなものであったといえましょう。
しかし、このふたりをドロン作品の作風にひきづりこんだドフェール監督もかなり、シビアでしたたかな演出家であったんでしょうね。カルネの助監督時代に技巧を上げた方のせいか、映画美術的に品位の高い作家のような気がします。
TBさせていただいた「個人生活」は、公開当時は、「ダーバン」CMを映画にした恋愛もの、程度の評だったようですが、映画の文法もしっかりしていて、なかなか味わい深い作品です。
では、また。
オカピー
2011年08月10日 20:23
トムさん、こんばんは。

こちら内地の為猛烈な暑さで寝る時分の気温が30度もあって異常と言うしかない状態。
参りました。

>ジャンヌ・モロー
カリオストロ伯爵夫人!(意味不明)
以前お話しましたねえ。

>ドフェール
僕も品位の高い作品を作る監督と思います。完成度以上に心惹かれるタッチでちょっとご贔屓にしています。
「個人生活」は「帰らざる夜明け」や「離愁」ほどは感銘しなかったように思います。
大昔観たきりなので正確には言えませんが、恐らく学生時代の僕には政治家のお話が散文的に感じられたのではないでしょうか。
モカ
2019年12月09日 18:35
こんにちは。

原作のコーネル・ウールリッチは別名義のアイリッシュのものも含めて60年代から70年台にかけて流行りましたね。

アイリッシュ(こちらの名前のほうが馴染みがあるし書きやすい)は有名どころから短編集まで当時読みましたが、昼間の太陽の光が降り注ぐような場面がまったくなかった印象がありました。
だからこの映画を観た時、昼間の場面(白昼堂々と殺人が行われた?)があるのに驚きました。 アイリッシュの世界は白夜というか常に夜だと私の脳内は感じていたみたいです。

セロニアス・モンクの「アンダーグラウンド」という日本盤LPのジャケットの裏面が植草甚一ワールドになっていまして、手書きのレビューが載っているんですが、要約すると、

「最近トリュフォーの黒衣の花嫁の試写を見たが映画ももちろん面白かったが嬉しいことがあった。それは画家のアトリエの場面でテーブルにレコードが立てかけてあってそれが「ソロ モンク」だったと・・・」

まだまだ続きますが
「ぼくなんかもジャケットがいいとすぐ買うので笑う人がいるけれど、じつは中身のほうも想像しながら買っているのだ。」
 ですって! そうですよね~ そうですよね~
とは言うものの、植草さんの家は本とレコードでえらいことになっていたようで、亡くなった時、たしか奥様のコメントが「正直ほっとしました」 とか・・・ その気持ちもわかる(笑)

と、なんとなくモンク繋がりでこちらにお邪魔した次第です。

「バグズ グルーヴ」 聞きました。 
このころのマイルスは素敵ですね!
オカピー
2019年12月10日 17:56
モカさん、こんにちは。

>アイリッシュの世界は白夜というか常に夜だと私の脳内は
>感じていたみたいです。

僕の一押し「幻の女」も、イメージとしては夜ですね。


>植草さんの家は本とレコードでえらいことになっていたようで、

タモリに数千枚譲られたようです。彼はオーディオ機器に物凄い費用をかけたマニアですからね。アンプは左右をマルチで駆動していると1980年頃仰っていました。夢のような世界です。
「俺のマンションは周囲も殆どオーディオ・マニアで、うるさいと思った非マニアが出て行くんだよ」と言うエピソードも面白かった。


>「バグズ グルーヴ」 聞きました。
>このころのマイルスは素敵ですね!

今回買ったセットにも入っていたように思いますが、別に持っています。
ミルト・ジャクソンが確か作ったタイトル曲が有名ですね。
Prestige時代は聴きやすいです。

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