映画評「ザッツ・ダンシング!」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
1984年アメリカ映画 監督ジャック・ヘイリー・ジュニア
ネタバレあり

「ザッツ・エンタテインメント」シリーズと姉妹関係にあるコンピレーションで、文字通り映画のダンス場面ばかり集めている。
 中にはエジソンが作った着色映画など19世紀末の珍しい作品もあるし、製作会社のMGM以外の作品も多数含まれているのがミュージカル・ファンには嬉しい。例えば、エルンスト・ルビッチの「陽気な巴里っ子」などは集団ダンスがフィーチャーされただけの一般映画で、さすがに僕も見ていない。

構成は「ザッツ・エンタテインメント」と同じで、ジーン・ケリー、サミー・デーヴィス・ジュニア、ミハイル・バリシニコフ、レイ・ボルジャー、ライザ・ミネリーの五人のナレーションで進行するが、彼ら自身が著名なダンサーなのでそれにテーマを絡めた構成はスマート。
 バレエ・ダンサーであるバリシニコフの担当パートでは、有名な「赤い靴」も出てくるが、アンナ・パブロヴァ、ルドルフ・ヌレーエフの映像が見られ興味深い。この辺りは参考書的な興味に留まり、やはり嬉しいのは有名な本格ミュージカル映画からの紹介である。

アメリカ映画のミュージカルはレビューから始まったと言っても良いのだが、「ゴールド・ディガーズ」シリーズのレビュー場面は今でも壮麗で圧巻である。但し、このシリーズは映画としてはそう面白くなかった記憶がある。

因みに、僕のご贔屓は「踊るブロードウェイ」が紹介された力強いエリナー・パウエル、スピード感のあるアン・ミラー、典雅なフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズのコンビ、アクロバティックなジーン・ケリー。映画として断然素晴らしい「四十二番街」のルビー・キーラーはご贔屓と言えるほど観ていない。すみません。

ミュージカル映画の栄光は今いずこ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

ぶーすか
2006年10月13日 07:37
TB&コメント有難うございます。
エリノア・パウエルやフレッド・アステアの踊りが素晴しいですねー!特にエリノア・パウエルの作品は、ちゃんと観た事ないので、観てみたいです。
オカピー
2006年10月14日 02:36
ぶーすかさん、こんばんは。
アステアは殆ど観ていると思いますし、ジンジャー・ロジャーズとのコンビ作は全部観ているはず。エリナー・パウエルが出た「踊るブロードウェイ」シリーズ3本は全部観ていますが、まあまあ。彼女だけが断然良いです(笑)。

この記事へのトラックバック

  • 「オズの魔法使」「ザッツ・ダンシング!」

    Excerpt: ●オズの魔法使…………★★★★★ 【NHKBS】ジュディ・ガーランド主演のミュージカルの名作。一番好きなキャラは西の魔女!かっこいいー!ドロシーの愛犬トトはマイ・ベスト映画犬です。すごい演技派。3度.. Weblog: ぶーすかヘッドルーム・ブログ版 racked: 2006-10-13 07:32