映画評「0:34 レイジ34フン」

☆(2点/10点満点中)
2004年イギリス=ドイツ映画 監督クリストファー・スミス
ネタバレあり

僕は映画を見る前は全く情報を得ないことにしているが、漢字で書かれるべき部分がカタカナで書かれた邦題から「クライモリ」のような猟奇ホラーを想像、蓋を開けてみたら案の定その通りであった。

ロンドン、居眠りをしている間に最終電車を逃したドイツ系美人フランカ・ポテンテが地下鉄構内に閉じ込められ、こっそり後をつけて来た同僚に襲われかけるが、彼が何者かに連れ去られてしまう。そこで、構内で暮しているホームレスの若いカップルに助けを求めるが、少女が血痕を残して姿を消し、彼は目の前で殺される。

この辺りから次第に犯人が全貌を現わして来るのだが、ヒッチコックの言うように<動機なき殺人>はつまらないが、正に猟奇ホラーはその典型である。知的な恐怖を求める人間が味わいたいのは被害者の数でもなく、残酷な殺され方でもないからだ。

それでも地下鉄構内という逃げ場のない極限的な状況には一通りのサスペンスがないわけではなく、それほど退屈もしないが、「クライモリ」のような無気味な姿の犯人が正体を現わしてからがいけません。
 大した緊張感もないので余分なことを考えるうちに疑問百出となる。
 例えば、地下鉄構内近くに古い医療施設が残っている謎、犯人は何年もそこに住んでいるはずなのに何故ホームレスのカップルはそれまで何の不安もなく生きてこられたのか、等々考え込んでいるうちに興味はすっかり消失する。

クライモリ 次の停車は クライエキ

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この記事へのコメント

2006年08月16日 18:40
キャー!、オカピーさんは2点ですか~。
でもそういう考え方も分かるような気がします。
>ヒッチコックの言うように<動機なき殺人>はつまらない
わたしも訳もなく殺されるのって疲れます。
オカピー
2006年08月17日 03:03
みのりさん、こんばんは。
3点でも良いかなと思いますが、いずれにしてもその程度でしょう。
ヒッチコックの言う<動機>は、勿論、TVのサスペンス劇場みたいな復讐だの怨みだの、そんなことを指しているわけではなくて、正当防衛であろうが暗殺者が仕事でやろうが、大したことではなくて良いわけです。動機はサスペンスの源であり、サスペンスの大家ヒッチコックは「ショックは映画的ではない」と嫌っていましたが、僕もそう。ショックばかりの映画は全く面白くないです。猟奇ホラーはヒッチコックに言わせれば<映画以前>でしょう。

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