映画評「女人哀愁」

☆☆☆(6点/10点満点中)
1937年日本映画 監督・成瀬巳喜男
ネタバレあり

ずっと以前書いたメモ程度の映画評です。悪しからず。

昔気質で慎ましい娘・入江たか子が、両親の勧める旧家のわがまま御曹司・佐伯秀男のところへ嫁ぐが、旦那は遊び呆け、一見優しい義父母も実は彼女を便利に思っているだけ、義妹たちも彼女を顎で使う。

哀しいメロドラマティックな設定だが、ただのメロドラマにしていないのは、翌年の「鶴八鶴次郎」でも新しい女性像を描くことになる成瀬巳喜男らしい。戦前にあってこの作品は女性の自立というテーマを掲げ、それも声高ではなく非常に客観的に展開しているので共感を呼ぶ。戦前の日本映画としては意外な感あり。

後記。小津安二郎の作品を観ると、封建的と言われた日本社会も東京辺りの家庭内では意外と女性の力が強かったことなどが解ります。

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