映画評「みんなのうた」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2003年アメリカ映画 監督・クリストファー・ゲスト
ネタバレあり

1960年代にフォークソング・ブームを巻き起こした敏腕マネジャー、アーヴィング・スタインブルームが死に、その息子ジョナサン(ボッブ・バラバン)が父親がかつて育てたフォーク・グループを暫定的に再結成させて追悼コンサートを企画する。

「ドッグ・ショウ!」という擬似ドキュメンタリーで楽しませてくれたクリストファー・ゲストが再び送る擬似ドキュメンタリーの快作だ。

さて、コンサートに参加するのは、現在もメンバーを入れ替えて地味ながら活動するザ・メインストリート・シンガーズ、三人組のザ・フォークスメン、そして最も人気のあったデュオ、ミッチ(ユージーン・レヴィ)&ミッキー(キャサリン・オハラ)の面々で、解散後零落して精神病院の入院歴もあるミッチの復活が一番の難関で、いざ始まったコンサートでも姿を消して周囲を心配させたりするのだ。

とにかく徹底したフェイク(贋作)ぶりで、全く情報なしに見たら本物と思い込むのではないか。ミッチの扱いだけはいかにも<お話>めいているが、それが解っていても、コンサートの終盤で二人が伝説のキスを再現する場面は胸が熱くなる。
しかし、ここで終わらないのが擬似ドキュメンタリー=事実上のコメディーたる所以。ミッチとミッキーがお互いに「本気になったのではないか」と心配しあったり、フォークスメンの一人が女装して再デビューするというエピローグは【本物ではありません】宣言みたいなものである。

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    Excerpt: 2003年 アメリカ 93分 監督 クリストファー・ゲスト 脚本 クリストファー・ゲスト  ユージーン・レヴィ 撮影 アーレン・ドネリー・ネルソン 出演 ミッチ:ユージーン・レヴィ    ミ.. Weblog: 楽蜻庵別館 racked: 2005-12-22 00:34