映画評「突貫小僧」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
1929年日本映画 監督・小津安二郎
ネタバレあり

先週(2003年12月)亡くなった青木富夫氏が題名と同じ突貫小僧の芸名で主演した小津安二郎の短編映画。物語はO・ヘンリーの短編小説「赤酋長の身代金」をベースにしているらしい。

かくれんぼをしていた5歳くらいの突貫小僧を人さらいの斎藤達雄が誘拐、親分の阪本武のところへ連れて行くが、恐がる様子もなく勝手きままにし放題、呆れて元の場所へと返すというお笑いなのだが、警官を前に少年が屈託なく「人さらいのおじちゃん」と声を掛けて慌てさせる幕切れは爆笑である。その他大人の顔をおもちゃにする辺りの他愛ないお笑い。犯罪をテーマにしながらもほのぼのとしているのが良い。

今は見知らぬ大人が子供に話しかけることも出来ないような日本である。僕が子供の時に我が家に入った泥棒はお礼にお菓子を置いていった。犯罪者にも人情があった。今は昔である。



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