映画評「殴られる男」

☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1956年アメリカ映画 監督マーク・ロブスン
ネタバレあり

ハンフリー・ボガートの遺作であるが、映画としての価値はそれだけに留まらない。再鑑賞作品。

ニューヨーク、南米から大男マイク・レーンとマネージャーが上陸し、ボクシング界を裏で牛耳るロッド・スタイガーの一味に迎えられる。ボガートはスポーツ紙の有能な記者だったが、廃刊になった為食えない状態で大男の宣伝を引き受けることになる。が、ボクシングでは素人同然のレーンなのでスタイガーは連続八百長試合を敢行し、遂にタイトルマッチに漕ぎつくが、八百長のできないタイトル戦で完膚なきまでに打ち込まれる。
 以前から帰国を望んでいた青年にボガートは賞金を全て渡し、帰国させる。以降も試合を望んでいたスタイガーは怒り、応じないボガートを脅迫するが、彼はボクシング界の実態を暴く記事を書き出す。

お話をだらだらと書き綴ったが、関係者を紹介するタイトルバックから続く一連のカットバックの見事さだけでも観る価値がある。以降全編に渡りハードボイルドなタッチと会話で進行し、実に映画的と言えるムードに溢れ、ボギーは言うまでもなく、スタイガーなど役者も適役好演ぞろい。

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この記事へのコメント

ぶーすか
2006年08月12日 21:13
TB&コメント有難うございます。この時代にしては試合シーンがリアルで恐いくらいでした。ボギーはどんな役を演じても「男の男」という感じでかっこいいっすね!
オカピー
2006年08月13日 12:21
ぶーすかさん、こんにちは。
ボギーは「黄金」が一番。続いて「マルタの鷹」で、「キー・ラーゴ」「カサブランカ」「殴られる男」が同じくらいの出来栄えでしょうか。「脱出」は評判の割りに出来は悪い。悪役時代の「化石の森」なんていうのも面白かったですよ。

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