映画評「キートンのハイ・サイン」「キートンの電気屋敷」

「キートンのハイ・サイン」
☆☆☆(6点/10点満点中)
1921年アメリカ映画 監督エドワード・F・クライン、バスター・キートン
ネタバレあり

無職の青年バスター・キートンが新聞の広告を見て射的場のバイトに応募。新聞を広げると際限なく広がっていくというギャグで軽くジャブ。雇用条件は射撃がうまいことだが、鐘が鳴れば当たったことになるので犬と鐘を紐で結び付け、餌に釣られて犬が動くと鐘が鳴り続ける仕組みを考え出す。
ここまではシンプルなお笑いだが、彼の名人に惚れ込んだ陰謀団と一味に狙われる狙撃ターゲット双方から仕事を依頼されるというアイデアがなかなか面白い。キートンが悪人の味方をするはずもなく、ターゲットを狙撃をするふりをして一味を退治してしまうのだが、忍者屋敷よろしく仕掛けの施された家の中で、部屋を出たり入ったり上がったり下がったりする古典的な笑いが展開。抜群ではないが、短編なのであっという間に終わる。


「キートンの電気屋敷」
☆☆☆★(7点/10点満点中)
1922年アメリカ映画 監督エドワード・F・クライン、バスター・キートン
ネタバレあり

総合技能学校の卒業式で、三人が終了証を落とし、拾った時には別の手に。園芸学を修めたキートンが電気技師の終了証を持っていた為、学長から休暇中に家を電気屋敷に変えるように要請される。エスカレーターは勿論、回転寿司よろしく料理が出てくるシステム、プールの水量も調整でき、ビリヤードの玉も自動的に供給され、いたれりつくせりの設備に、休暇から帰ってきた学長一家はご機嫌。
過剰な電化社会を風刺している内容でもあるが、それに余りに拘ってはスラプスティック・コメディーは楽しめない。後半は、終了証を交換された電気技師が復讐しようと家に侵入して配線を変えてしまい大混乱、息をも継がせぬ連続的なドタバタが展開し楽しめる。カットの繋ぎが良からず分りにくい部分もあるのだが、この楽しさはそれを補って余りあると言って良い。

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