映画評「SABU~さぶ~」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2004年日本映画 監督・三池崇史
ネタバレあり

山本周五郎は大人気でここ10年くらい毎年映画化されている印象があるが、彼の代表作の映画化である。

経師屋で働く腕の良い職人・藤原竜也が金の生地を盗んだ容疑で捕えられ、石川島の人足寄場に送られる。店と社会に復讐を誓う彼のところへ幼馴染で同僚の妻夫木聡が通い慰めようとするが逆効果。ところが寄場が火事になった時悪党と思い込んでいた女衒が命を顧みず人助けを行い消えていった出来事に衝撃を受け、娑婆に出た後改心する。盗んだのは彼と将来を誓い合った吹石一恵と判明するが、人間を知った彼が責めることはない。

自分がやったと嘘の告白をした幼馴染の人の良さを責めるように殴る幕切れの友情に温かいものを感じる。TV用に作られたものの完全版ということであるが、大きな破綻がない代わりに冒険もない。「赤ひげ」は勿論「雨上がる」のような切れ味がなく、そこまで大きな感動も醸成できない。が、山本周五郎の映画化は例外なく見終わった後人間という存在が好きになる。多少の生ぬるさは大目に見よう。

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この記事へのコメント

オンリー・ザ・ロンリー
2008年07月20日 23:50
映画と関係なくごめんなさい。遥か昔のs40年頃の舞台では栄二役が現松本幸四郎、さぶ役が現中村吉右衛門の実兄弟で。好演で私三回観ました。
オカピー
2008年07月21日 02:22
オンリー・ザ・ロンリーさん、書き込み有難うございます。

1970後半~80年代はともかく、大体田舎暮らしなもので、演劇には殆ど縁がなく、偶にNHKの放送で目にするくらいです。
お相手できず、すみません。

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