映画評「ベアーズ・キス」

☆☆★(5点/10点満点中)
2002年カナダ映画 監督セルゲイ・ボドロフ
ネタバレあり

極めてロシア的な題材を取り上げることで知られるロシアのセルゲイ・ボドロフ監督がカナダで作った寓話である。

シベリアで母熊を殺された、生まれたばかりの子熊が欧州横断巡業中のサーカス団に買い取られ、ミーシャと名づけられる。サーカス団には美少女ローラ(レベッカ・リリエベリ)がいるが、彼女は実は捨て子で、育ての母は一座を出て行き、天涯孤独になる。ドイツでミーシャが人間の姿になれることを知り、昼は熊として、夜は人間(セルゲイ・ボドロフ・ジュニア)として付き合い、愛し合うようになる。スペインで興行する頃にはミーシャが人間でいられる時間が長くなるが、ローラに肉体関係を迫る団長を殺してしまい、人間になることが不可能になってしまう。彼女はミーシャを故郷のシベリアに返すことを思い付くのだが、その土地で奇跡が起こる。

奇跡とは何であろうか。ミーシャが人間になるのではない、ローラが熊になってしまうのである。意外とも言える劇的な幕切れなのだが、惜しいかな、カットの繋ぎが悪くて暫くこの劇的な幕切れの意味に気づかなかった。ベースはロシアの民話だそうで、天涯孤独な者同士という関係が奇跡を生む物語には味わい深いものがある。しかし、場面間にある隙間により気が抜けてしまうことがあり、良い気分の割には良い星を進呈できない。

レベッカ・リリエベリがナタリー・ポートマンに酷似していてびっくり。

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