映画評「黄泉がえり」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2003年日本映画 監督・塩田明彦
ネタバレあり

★「今、会いにゆきます」WOWOW初放映記念第2弾★

九州のとある地方で、死んだ人間が蘇る「黄泉がえり」なる現象が続く。最近死んだばかりの人間もいれば戦時中に死んだ少年が今は老いた母の前に現れたりもする。その地方出身である厚生省の役人・草彅剛が現象の調査に訪れ、幼馴染で思いを寄せていた竹内結子と再会する。彼女は町役場の職員として働いているが、二人が学生時代に死んだもう一人の幼馴染を忘れられずにいる。蘇った人々を精密に調査しようと東京へ移送しようとすると彼らは消え、土地にあいた大きな穴が不思議な力を放っていることが判明。そして時間が経ち、彼ら自身も消え去る時間が近づいていることを自覚し、実際に消えていく。

その中に主人公が思いを寄せていたヒロインもいたのだから驚き、と言いたいところだが、不幸にも僕は序盤に察知してしまったので驚きはなかった。が、この作品は「シックス・センス」のようにどんでん返しを眼目としていないようなので、それで評価を落とすには及ぶまい。

草彅は彼女の為に幼馴染を蘇らせようとその毛髪を病院から奪い、黄泉がえりのアーティストがキーボードを叩く会場へ向う。結局彼は復活せず彼女まで消えようとするが、その前に彼女は「私が求めていたのは貴方」と告げて消えていく。

なかなか感動的な幕切れで、一人の少女に生きる勇気を与えられたというナレーションの言葉も前向きで宜しい。全体的に丁寧な作りで、ここで書けなかった登場人物のエピソードにも心を打つものが幾つかある。

大きな欠点は見当たらないが、終盤のコンサート会場のカットバック処理に切れ味が不足している。妙に印象的な歌(歌唱rui=柴咲コウ)は大いに結構なのだが、僕の感覚では、アーティスト側を延々と映しすぎて主人公達の扱いが散漫になり、ぐっと盛り上がるところまでは行かないのである。

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  • 「黄泉がえり」がよみがえる!!

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